キャンプ場2022年秋営業状況レポート(概要)

2022年の秋期営業状況に関するアンケートを全国キャンプ場に実施、回答いただいたデータを集計し、概要をまとめました。
(※アンケートに協力いただいたキャンプ場には別途詳細レポートと更なる分析用生データを共有させていただきます)

調査概要

  • 目的:全国キャンプ場の秋季期間中の営業状況、及びコロナ感染症対策の状況を把握
  • 実施期間:2022年11月30日〜12月19日(約2週間)
  • 対象:全国のキャンプ場(公設および民間のキャンプ場)
  • 配布先:約900カ所(メルマガ:「JACビジネスレポート」へ登録のキャンプ場)
  • 回答方法:Webフォームによるインターネット回答
  • 回答率:約15%

キャンプ場業績比較 対前年(コロナ禍)、対2019年(コロナ前)

前回夏期の営業アンケート結果と比較し、今回の結果は特に収益面でより高くなったとの回答が目立ちました。以前にもまして秋冬キャンプが一般的になりつつあり、夏休み集中からの分散傾向が感じられる結果となっています。

■2022年秋期間中(9月1日~11月31日)の収入実績

前回、夏期営業実績調査と比較して、100%という回答が対前年・対コロナ前ともに増加しており、秋キャンプの収入が拡大していることがうかがえる。

■2022年夏休み期間中の来場人数実績(9月1日〜11月30日)

前回、夏期営業実績調査と比較して、対前年はそれほど変化は見られませんでした。一方でコロナ前との比較では大きく伸びていることからも、秋キャンプを楽しむユーザーが確実に増えていることが分かる結果となりました。

■12月以降、新春シーズン(~2月末日)の予約状況

前年の予約状況調査結果と比較するとほぼ変わらないか、やや動き出しが鈍調な傾向が見て取れる。全国旅行支援など他のレジャーの選択肢が戻ってきたことも影響していると見られる。

9月以降のサイト数の他、コロナ対応の営業の方法について

前回、夏期営業実績調査と比較して、「コロナ以前通常通り」との回答が微増したが、特に大きな変化はありませんでした。


キャンプ場のDX化等の状況(2022年版)

キャンプ場のDX化では、wifi導入は約75%となっており、「特定エリアのみ」を含めて7割以上で利用できるようになっている。21年8月のアンケートでは、wifi導入キャンプ場と導入なしのキャンプ場で導入キャンプ場の方が集客があったことが出ており、今後もwifi導入は進むと見られます。

WiFiの導入実態

自治体などの公衆wifiを含めると84.2%のキャンプ場でwifiが使えるようになっています。 キャンプが日常生活の延長となる中、日常生活に必須となっているwifiも今後は必要な施設となっていくことが予想されます。(参考:キャンプ場向けWifi導入プラン案内

来年2023年のキャンプ業界の見通しをどのように考えているか

ボジティブな回答と慎重な回答がほぼ半々という結果になりました。回答理由に関する詳細は後日回答へフィードバックさせていただきます。

 2023年事業の方向性について特に注力するもの(一択)

約半数が「現状維持」「再整理・見直し」と守りを固める姿勢を回答した一方で、残りの半数は積極的な拡充・拡大姿勢の回答結果となっています。特に「サービス・ソフト面の充実」が約3割とを占め、キャンプ場も体験やアクティビティ、イベントなど目に見えないサービスで差別化を図り収益化する時代に変化してきたと推察されます。


回答いただいたキャンプ場にはより詳細な分析レポート、「利用者の変化」「感染対策」「今後の取り組み」の自由記述をまとめた資料の他、集計に使った生データを共有。今後、各地のキャンプ場でエリアの傾向分析や、コロナ以前より実績をあげているキャンプ場の行動やデータを参考に他のキャンプ場にも追随していただき、業界全体の業績の底上げに繋がってもらえればと思います。
(日本オートキャンプ協会 事務局)