キャンプ場夏休み営業状況レポート(概要)

夏休み営業状況に関するアンケートを全国キャンプ場に実施、回答いただいたデータを集計し、概要をまとめました。
(※アンケートに協力いただいたキャンプ場には別途詳細レポートと更なる分析用生データを共有させていただきます)

調査概要

  • 目的:全国キャンプ場の夏休み期間中の営業状況、及びコロナ感染症対策の状況を把握
  • 実施期間:9月1日〜9月16日(約2週間)
  • 対象:全国のキャンプ場(公設および民間のキャンプ場)
  • 配布先:約900カ所(メルマガ:「JACビジネスレポート」へ登録のキャンプ場)
  • 回答方法:Webフォームによるインターネット回答
  • 回答率:約15%

キャンプ場業績比較 対前年(コロナ禍)、対2019年(コロナ前)

3ヶ月前のGW期間における営業状況調査と比較した場合、全体として対前年・対一昨年ともに100%を超えるキャンプ場の割合は上半期見込み・夏休み来場者実績・向こう3ヶ月予約状況いずれも縮小傾向となった。7月下旬から変異株の流行による緊急事態宣言地域の拡大も影響していると見られ、この先も楽観視できない状況になっている。

■2022年夏休みの期間中(7月16日~8月31日)の収入見込み

前年に比べ100%以上の回答が減少している。依然としてコロナ以前より業績が伸びているという回答比率の多い傾向に大きな変化は見られなかった。

■2022年夏休み期間中の来場人数実績(7月16日〜8月20日)

来場人数が昨対100%以上との回答合算が昨夏調査の47%から微増している。

■2022年夏休み以降、秋シーズン(9月1日~11月30日)の予約状況

予約の推移も昨年調査の傾向と変化は見られないが、「110%以上」という回答合算が9月上旬の調査時点で13%もあったことから、早い段階から予約が埋まる傾向が加速していると見られる。

■2022年夏休み期間中、サイト数の他、コロナ対応の営業の方法について

利用制限を行っていると回答のキャンプ場は約35%。4割以上のキャンプ場がコロナ以前の営業状態に戻ったと回答。「キャンセル料を適用しない」との回答を合わせると半数以上がコロナ以前の日常を取り戻しているようだ。

■2022年夏休みの予約集中度合いについて

半数のキャンプ場が体感として、夏休みへの過度の集中から他のシーズンや平日への分散傾向を感じるようになっていると回答。以下のデータの高い平均稼働率維持に貢献していると考えられる。

■2022年夏休み稼働率と受け入れキャパの相関性

全体平均は34.1%。内訳は公設が32.5%、民間が37.6%。規模の大小に関わらず高い稼働率を確保しているキャンプ場も多数みられ、平日や他のシーズンに分散していることに関連していると推察される。

■今後、サイト料金以外の収入拡大で最も力を入れたいと考えいるもの

サイト料金以外の収入の詳細調査結果に関しては次号にて特集する予定です。

回答いただいたキャンプ場にはより詳細な分析レポート、「利用者の変化」「感染対策」「今後の取り組み」の自由記述をまとめた資料の他、集計に使った生データを共有。今後、各地のキャンプ場でエリアの傾向分析や、コロナ以前より実績をあげているキャンプ場の行動やデータを参考に他のキャンプ場にも追随していただき、業界全体の業績の底上げに繋がることを期待したい。
(日本オートキャンプ協会 事務局)