緊急事態宣言の全面解除に際して

緊急事態宣言の全面解除に際して

新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々に心よりお悔み申し上げます。また、感染された方々やそのご家族に心よりお見舞い申し上げます。

4月7日に日本政府より発出された緊急事態宣言は本日全面解除されました。これにより経済活動は段階的に再開されますが、感染拡大のリスクがなくなったわけではないことは言うまでもありません。感染経路の不明な市中感染のリスク、施設内の集団感染のリスク、そして第二波到来のリスクはいささかも弱まっていません。したがって今後も 3つの密(密閉、密集、密接)を極力避けると共に、手洗いや消毒を励行して感染拡大の防止に努めることが必要です。政府および都道府県の感染拡大防止に関する方針も遵守しなければなりません。

今後は新型コロナウイルスのリスクを前提として社会活動や経済活動を行うことが求められます。レジャー活動、そしてオートキャンプも例外ではありません。

広い屋外で個人や家族単位で楽しむオートキャンプは、3つの密とは無縁な安全で健康的なレジャーです。自治体による営業自粛の要請対象にも含まれていません。しかしこの間多くのキャンプ場が自主的に営業を自粛してきました。それは何よりも感染拡大防止に向けた自治体の懸命の努力に応えるためでした。

緊急事態宣言が解除された後、感染リスクを前提としたオートキャンプは、おそらく私たちが慣れ親しんできたものとは異なる形態になるでしょう。たとえば管理棟の入口でアルコール消毒をする、隣接するキャンプサイトとは1区画あける、炊事場などに人が集まったときはマスクを着用するなど。

今回私たちはゴールデンウィークもオートキャンプ場が閉鎖されたままである無念さをいやというほど味わいました。今後二度とコロナウイルスのためにオートキャンプ場を閉鎖させないためには、全国のオートキャンプ場から一人の感染者も出さないことが大切です。そのためにキャンプ場は地方自治体のガイドラインや独自の判断に従って感染防止対策を実施することが必要であり、キャンパーはキャンプ場が講じる対策に積極的に協力することが求められます。

皆さんのご理解とご協力をよろしくお願いします。

一般社団法人 日本オートキャンプ協会
会長  明瀬 一裕