2025年お盆のキャンプ利用傾向アンケート(参考意見)— JACビジネス会員向け速報

【アンケート速報】2025年お盆のキャンプ利用傾向(参考意見)

日本オートキャンプ協会・個人会員アンケート(お盆期間8月10日~18日にキャンプをしたかを尋ねた利用アンケート)の結果から、傾向を参考意見として共有します。
※回答は少数のため、本稿は割合ベースで示しており、回答件数は非公開です。

実施時期:2025年8月 対象:JAC個人会員 期間:8/10–8/18

お盆期にキャンプをしたか(割合)

「した」39% / 「しなかった」61%。

泊数(利用者内の割合)

1泊が中心(約8割)。

予約時期(利用者内の割合)

「当日・直前」と「3〜5か月前」に二極化。

来年以降の意向(全体の割合)

「前向き(ぜひ/機会があれば)」が概ね7割。

お盆に行かなかった理由(非利用者、複数回答・割合)

複数選択のため、合計は100%を超えます。

自由意見から見えた声(抜粋)

利用した人の声
  • 「静かに家族で楽しめるキャンプ地を探したい」
  • 「高原や標高の高い場所なら快適に過ごせる」
利用しなかった人の声
  • 「猛暑の時期は体調が不安」
  • 「天候が不安定で中止した」
  • 「夏は予約が取りにくいので諦めた」
  • 「混雑を避け、秋や春に集中して利用している」

共通課題は猛暑・混雑・予約困難。一方で「涼しい高原なら行きたい」という声も複数あり、環境条件次第でお盆期の需要は掘り起こせる余地があるように感じられました。

メモ(参考)

今回の結果は小規模でしたので、傾向の「手がかり」として捉えていただければ幸いです。そのうえで、
気温対策(標高・日陰づくり・ミスト・水遊び等の案内)と、②混雑緩和(時間帯分散、アーリーIN/レイトOUT、平日シフトなど)の取り組みは、お盆期でも“安全・快適”に楽しめる選択肢として歓迎されそうです。
また、予約行動が「当日直前」と「早期計画」に分かれている点は、在庫設計や料金メニュー(直前向けの短時間プラン/超早割など)を工夫するヒントになりそうです。

※本稿は参考意見であり、断定的な結論を意図するものではありません。

キャンプ場が行っている暑さ対策の事例

今回のアンケートでは「猛暑・熱中症リスク」が夏休みキャンプの大きな課題として挙げられました。
実際に、各地のキャンプ場でも来場者が安心して過ごせるよう、さまざまな工夫が行われています。
以下に、その取り組みの一部をご紹介いたします。

  • 高木・シェードネットでの木陰づくり
    日中の直射日光を避けるため、木陰の確保やシェードネットを張る工夫。
  • ミストや打ち水の導入
    炊事場や共有スペースにミスト設備を設けたり、地面への打ち水で体感温度を下げる。
  • 水辺・水遊び場の活用
    川沿いや池の周辺を夏季利用に開放し、子ども連れでも涼しく過ごせるようにする。
  • 冷房設備のある休憩所
    管理棟やロッジにクーラーを完備し、緊急時の避難先や涼みスペースとして案内。
  • 夜間・朝のアクティビティ提案
    昼の猛暑を避け、夜や朝の時間帯を活用したイベントや体験メニューを提供。

今回のアンケートでは少数の意見だったものの、ユーザーのリアルな声が直接反映された結果となりました。

近年の気候変動は、キャンプ場の運営や利用者の行動に少なからず影響を与えています。
猛暑や集中豪雨、台風の大型化など、自然環境の変化はキャンプの「安全性」や「快適性」に直結する問題であり、日々の経営においてご苦労も多いことと思います。

多くのキャンプ場では、すでに暑さや天候への工夫を重ねておられると感じています。
私たちとしては、そうした取り組みや知恵をしっかり共有し合いながら、安心して運営を続けていただけるよう、できる限りの支えとなりたいと考えています。

協会としても、現場の声を受けとめながら、情報発信や事例紹介を通じて、皆さまの経営を後押しできればと思います。

今後も個人会員様ならびにメルマガ登録者の方に向けたアンケートを実施予定です。キャンプ場様やメーカー様が知りたい情報をお届けしていきたいと思いますので、こんな意見を聞きたいなどご要望がありましたらぜひお気軽にご連絡ください。
担当:堺、幸田 sakai@autocamp.or.jp