JACオートキャンプ指導者が顧問をする高校アウトドア部の活動を報告~昭和ふるさと村でタイムスリップ! 高校アウトドア部・1年生だけの特別な夏キャンプ~

高校教諭でアウトドア部顧問をしているJACオートキャンプ指導者からアウトドア部の活動の様子を報告いただいた。

 1学期を終えて、いよいよ夏休み。アウトドア部にとっては最も忙しい夏休みの始まりである。一昨年、昨年に引き続き、アウトドア部が毎年お世話になっている昭和ふるさと村(栃木県茂木町)でのキャンプの様子をお届けする。

 私が顧問を務めているアウトドア部では、現在高校1年生11名、高校2年生18名、高校3年生18名の計45名で活動している。本年度、アウトドア部では11人の1年生を迎え、新体制での活動を開始した。相変わらず個性の強いメンバーが揃い踏み、どんな活動ができるのか、今から楽しみである。

 今回は、3年連続となる昭和ふるさと村でのキャンプだ。
 2023年夏のテーマは、「給食が食べられるキャンプ場に行ったけど非営業日だったから自分たちで給食風キャンプ飯を作って喰らう」
 2024年夏のテーマは、「台風一過でサイトが使えないので、グランピングもやりつつ、新エリアのプールがオープンしたので思いっきり遊んでみた」

 同じところに行っても、毎回キャンプのテーマも同じ、というわけではない。毎回毎回、新しいことやテーマに挑戦するのがアウトドア部流のキャンプである。そうすると、同じキャンプ場でも、毎回新鮮な気持ちでキャンプに臨むことができるからだ。さて、2025年夏のテーマは…?
 この記事の最後にはわかると思うので、どうぞお楽しみに。

タイムスリップ!昭和ふるさと村キャンプ場!

部長 中村蓮音
副部長 石若和裕 堀口大喜

今回の昭和ふるさと村キャンプは、1年生だけのキャンプになりました。昭和ふるさと村についてから、まずテントを設営しました。今回は、狭山市にある金属加工メーカーで、アウトドア部の協賛企業でもある、muraco様よりご提供いただいたテントで宿泊! 今回は、ZIZ TENT SHELTER ROCK GRAYを1張と、GUSTAV 4Pを2張です。みんな初めて見るテントの設営だったので、暑い中かなりの時間がかかってしまいました。

ですが、1からテントを設営するのは初めての体験だったのでみんないい経験になったし、とても楽しかったです。11月には、アウトドア部が丸広百貨店川越店でのイベントに出展する際には、ここでの設営をしっかり生かして教えられるようにしたいです。

ベンチレーションが全方位にあるので、テントの中は、外に比べても比較的快適でした。設営の後は、近くの体育館でドッジボールをして盛り上がりました。体育館の匂いが、とても懐かしく、まるで自分の母校の小学校に戻ったような気持ちになりました。古い体育館の木の床や、見かけた古い肋木も、当時の記憶をよみがえらせてくれました。とても良い思い出になりました。

 17時から19:30までプールで遊んだり、Instagram、TikTok用の宣伝動画を撮ったりしました。みんな思いっきり泳いだり、みんなで流れるプールを作ったり、水の掛け合いや男子は相撲みたいなことをしていて楽しかったです。動画撮影の時もとても面白くて楽しかったです。19時あたりから順次お風呂に入る人と、時間ギリギリまで遊ぶ人で分かれました。

 それぞれお風呂から上がり次第少しずつ夕ご飯の準備に、取り掛かりました。この日のご飯はアウトドアの定番料理BBQをやりました。各自自分の持ち場をしっかりやっていてスムーズに進みました。途中ランタンに虫が大量によって来るのでおいしいご飯に入らないようにしたり火を使って調理をしている人は暑いので周りが気を使って扇風機を当ててあげたりしていて思いやりの一面も見れました。また、いつもと違う環境で食べるのはひと味違うなと思いました。食後のデザートはみんな大好き焼きマシュマロを食べました。中がとろーんと溶けていてとても美味しかったです。やっぱ焼きマシュマロは何回食べても美味しいですね。アウトドア部にかかせない物です!

 朝起きたら6時半でした。このくらいの時間帯だと少し涼しいような気がしました。朝の支度をした後に、みんなで朝食を食べ、この日は暑くなる前に撤収作業です。テントを立てた時は2時間かかりましたが、片付ける時はそこまで時間がかかりませんでした。案外テントを片付けるのは楽なのだなと思いました。素早く終わらせられて良かったです。  テントを片付けた後は、楽しみにしていた登録有形文化財・旧木幡小学校「昭和の教室」に入る時間です。校舎内に入って見ると、木の匂い、色あせた本、オルガン…本当に昭和に戻ったような気がしました(※なお、副顧問が唯一昭和63年生まれで他は全員平成生まれ)。

 全員で記念撮影する時は、昭和のような雰囲気なのにハンド扇風機を使っている人もいて、令和の人が昭和に来てしまったようになっていました。時代と共に、こうした「変化」はありますし、アウトドア部のキャンプもまた「変化」するものではありますが、ずっと変わらずにあり続けることも、また素敵なことです。今回の2025年夏の昭和ふるさと村でのキャンプは、「協賛企業から貰ったテントでキャンプをして、令和の人間が昭和時代の教室にタイムスリップしてみた」がテーマのキャンプでした。今回のキャンプは想像以上に楽しくて、一生物の思い出になりました。またこのようなキャンプができたらいいな、と思います。そのためにも、一人一人が自分自身のやるべきことを見つけて、実行することが、キャンプ場では大切なことであると痛感しました。

 まだまだ夏のキャンプは始まったばっかりなので、他のキャンプも楽しみたいです。

文責
1年:住吉七海 平井駿佑
宮下塑羽 渡辺はるか

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