JACオートキャンプ指導者が顧問をする高校アウトドア部の活動を報告~“ゲスト”から“ホスト”へ!1年生が創った夏の夜~

高校教諭でアウトドア部顧問をしているJACオートキャンプ指導者からアウトドア部の活動の様子を報告いただいた。

いよいよ新学期を迎え、アウトドア部は更に活気づいて様々な活動に取り組んでいる。今回は、キャンプの活動ではなく、日常の活動の模様になる。1学期終業式の7月19日(土)に行われた1年生主導の部活内イベントの様子を、準備から終了に至るまでお届けする。

私が顧問を務めているアウトドア部では、現在高校1年生11名、高校2年生18名、高校3年生18名の計45名で活動している。本年度、アウトドア部では11人の1年生を迎え、新体制での活動を開始した。相変わらず個性の強いメンバーが揃い踏み、どんな活動ができるのか、今から楽しみである。

さて、今回の記事はキャンプではない。アウトドア部では毎年入部した1年生が企画・運営をする恒例のイベントとして、1学期終業式の日に行われる花火大会がある。4月の新歓キャンプは2,3年生が主導となって運営するが、その時には「ゲスト」側だった1年生が、この7月からは「ホスト」側としてイベントを企画・運営し、2,3年生をもてなす側に立ちまわる。

毎年この1年生の企画する花火大会を、「ゲスト」部員一同、楽しみにしているのは言うまでもない。これから先、1年生は本校での文化祭や部活動体験会、各種イベントなどにおいて、2年生と共に中核をなしていくのだろう。今後の1年生の成長に期待したい、今年の7月19日は、そんな1日であった。

🧭 「言うは易く行うは難し」1学期終了大華火会!

部長 中村蓮音
副部長 石若和裕 堀口大喜

準備編①~学校での準備~


花火大会をするにあたって1年部員全員で特に大切にしたことは、1年生全員でアイデアを出し合って先輩たちが楽しいと思えるような企画を立てることでした。また、この花火大会では、ビンゴ大会などの1年生企画で行う上での司会なども自分から申し出てすぐに決めることができました。

買い出しに行くときには決まっていた予算にそって花火や食材、消耗品などを買いました。しかし、花火や食材を買っているとき想定よりお金がかかってしまったり、消耗品は確認不足ですでに部室に大量にストックされているものを追加で買ってしまったりして、「本来かけるべきでない」ところに、お金をかけてしまったことで、当初の予算を超えてしまいました。

今後行くキャンプなどではこの経験を生かしてすでにあるものの確認や予算に間に合わせるために、何が必要なのか、買うべきなのかを取捨選択をしっかりとできるようにしたいと思います。

準備編②~キャンプ場での準備~


学校から移動した後に、まず車の荷物を出してそれぞれ整理してから、テントを立てる準備をしました。そしてテントを建ててから荷物をテントの中に運びました。そこから必要なものがあるかを確認し、各々準備をして行動しました。

しかし、包丁が足りなかったり切った食材を入れるボウルが足りなかったりと、色々な準備不足がありスムーズに進みませんでした。また、水道の場所が遠かったのでとても大きいバケツに水をたくさんいれてその水で何とか調理をしました。

いろんなトラブルがあったけど、みんなで知恵を絞り準備できたのでよかったです。そうこうしているうちに時間は過ぎていき、17時くらいから、2年生と、引退した3年生も集まってくれて、いよいよ花火大会が始まりました。

いよいよ花火大会!編


18時すぎからはビンゴ大会をしました。司会は渡辺はるかさんが行いました。ビンゴの景品は、タンブラーや折りたたみ式のカトラリー、CAPTAIN STAGの折り畳み式椅子3脚、アルミテーブルやカートなど多種多様な商品が勢揃い。ビンゴ大会を開始して最初にビンゴしたのは、なんと、3年生の先輩と司会の渡辺でした。渡辺はとても嬉しかったと語っております。

その後、なかなかビンゴした人が現れず……。景品が無くなるまでビンゴしたあと、ラストワン賞で大学のオープンキャンパスで貰ったぬいぐるみが出てきました。しかし、このぬいぐるみは、あまり欲しそうではない先輩(2年生)が当ててしまい、受け取りたくなさそうで可哀想でしたが、周りは大爆笑。

これで終わると思いきや、まだまだビンゴ大会をしたい先輩達が手身近な商品を片っ端から景品にしてビンゴ大会を引き伸ばし、その先輩がビンゴするまで続きました。自分たちにの想定とは違う形になりましたが、大盛り上がりで終わることができました。

19時過ぎくらいからいよいよメインの花火をやりました。いろんな種類の花火を混ぜて置いたのでどんな花火になるかはその都度のお楽しみでした。パチパチと色が変わっていくものもあれば勢いよく弾ける花火もありました。

人によっては3、4本まとめて花火を楽しんでる人もいました。後半は、打ち上げ花火と線香花火をやりました。打ち上げ花火は、想像の倍勢いが凄くてとても迫力のあるものでした。線香花火は、これならではのゲーム「誰が最後まで残っているか」などを競ったりしました。一人一人が楽しむことが出来て良い思い出になりました。

その後は片付けをして、会場を撤収し、1年生は片付けの為、学校に戻りました。私たち1年生にとっての、長い長い1日が終わりました。

まとめ


今回の花火大会の主催をしてわかったことがあります。当たり前かもしれませんが、想像以上に主催は大変だということです。主催をしていると「想定していない」アクシデントが起こりました。

渡辺さんが買い出しのお金を持ったまま出先で迷子になったり、会場に到着し準備をしようと荷物を確認したら包丁が一本しかなかったり、足りると思っていた飲み物が足りなかったことなど……。この日はとても暑かったため、飲み物の消費が多かったのです。

まず、荷物は事前にしっかり確認し、足りなかったら準備をしなくてはならないということです。現地についてから荷物が足りない状態になると、ほぼ何もできなくて困ってしまうからです。

全体の行程を通してみてみると、思っていた以上に「時間が足りない」と感じました。最初は、だいたい4時間くらいできるだろう、と思っていても、準備や片付けなどに相当の時間を使うことになりました。バーベキューをするために持ってきていたお肉を焼く時間がなかったり、(実は他にも企画していた)イベントをやる時間がなかったり……と色々な場面で時間が足りなくなりました。

時間は思った以上にない。全ての片づけを終えて、最後のまとめとして先生にもこのことを伝えられました。その場にいる全員が、その言葉に納得の1日でした。そのため、時間を気にしながら行動することが大事なのだと思います。

今回で学んだことは、今後参加する様々なイベントで絶対に必要になる力になるので、この経験を生かして、これからのアウトドア部でも活動していきたいと思いました。

文責


1年生
桑原英汰 小林菫 住吉七海 野村琉弓 平井駿佑
宮下塑羽 山田優基 吉満美咲 渡辺はるか(五十音順)

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