JACオートキャンプ指導者が顧問をする高校アウトドア部の活動を報告 -クリスマス編-

JACオートキャンプ指導者が顧問をする高校アウトドア部の活動を報告
-クリスマス編-

高校教諭でアウトドア部顧問をしているJACオートキャンプ指導者からアウトドア部の活動の様子を報告いただいた。今回は、昨年に引き続き、12月に行ったサンタヒルズでのクリスマスイベントに密着した。クリスマスのアウトドアでの遊び、ということで、昨年同様のイベント内容を実施したが、2025年の実施に向け、まだまだ開拓の可能性を広げることができる内容であったと思う。今回は、そんなイベントの模様をお届けする。

 私が顧問を務めているアウトドア部では、現在高校1年生16名、高校2年生18名の計34名で活動している。5月GW明けをもって3年生3名は受験のため一旦部活を離れ、新体制での活動となった。1,2年生34名という、部活動の体制としても未知の領域である人数での活動になり、顧問としても新たな挑戦の年となった。
 ときがわアウトドアフェス、のように、来場者参加型のイベントは、本校アウトドア部では文化祭が最も大きなイベントであるのだが、2023年度から、栃木県にあるサンタヒルズにて、生徒による企画・運営の場として、来場者参加型イベントを展開している。クリスマスということで、様々な趣向を凝らした遊びやワークショップを出しているが、2年目ともなると、慣れも出てくるというものであろう。3年目になる今年2025年のイベントは、また新しい出展内容でのイベントにも挑戦していきたい。
 遅れてしまったが、今回の記事をもって、2024年内のイベントの報告はすべて終了となります。2024年も、関係各所の皆様には、大変お世話になりました。引き続き、本校アウトドア部の活動を、ご覧いただけると幸いです。
 

次の3月号で、いよいよ現幹部の世代交代になります。約1年半務め上げた部員、そして卒業していく部員たちによる記事になります。どうぞお楽しみにお待ちください。


恒例行事!サンタヒルズでクリスマスイベント

武蔵越生高等学校 アウトドア部
顧問 髙橋皓正(公認オートキャンプインストラクター)
部長 奥冨碧 織田陽大

[準備編]

 今年のサンタヒルズは昨年とは異なり、2泊3日で行きました。また、イベントの日数も3日間ではなく、最も来場者の多い土曜日の昼間だけに限定し、そこに全力投球!という形で、準備を進めることになりました。そのため、与えられた準備期間は直前の2日間だけになりました。が、その中で基本的な準備を終え、最後の仕上げを現地で実施する、という形で準備を進め、結果、うまくいったと思います。ただ、不測の事態にも備えて、準備の時間について、来年はもう少し多く取れた方が安心します。
 また、今年は「前年踏襲」ということで、昨年と同じものを準備しましたが、来年はピニャータ以外にも別のゲームを用意しても良いかもしれません。屋外でできるクリスマスゲーム、何かないでしょうか…。

[1日目]

 サンタヒルズ1日目は、10時に学校に集合して荷物と準備期間で作った大量のピニャータを車に詰め込み、サンタヒルズに向かいました。今回宿泊したのは、「ファイヤーサークル」。部屋の中に10人くらいの人数が囲める大きな囲炉裏と廃棄設備を備えたコテージです。このほか、基本的なキッチン、トイレ、ストーブなどの設備はついていますので、とても快適に生活できました。その後は2日目のイベントに向けて、完成途中のピニャータの最後の仕上げを行いました。この日の夜は、サンタヒルズの近くにある温泉に行きました。とても温かくて気持ちよかったです。実は簡単そうに見えて(実際簡単なんですが…)、ひたすら無心で折紙を貼るピニャータ作りは、結構疲れる作業なんです…。温泉に入ったあとはサンタヒルズに戻り、夜ご飯を食べました。夜ご飯は先生がシチューを作ってくれました。とても温かく、心があったまりました。そして残りのピニャータをすべて制作し、この日のうちに、明日子どもたちに割ってもらう、100個を超えるピニャータが完成しました。あとは、大量に買ったお菓子を封入したら終わりです。23時頃に作業を終わりにし、明日のイベントの成功を願い床につきました。

[2日目]

 2日目のイベント当日では、みんなでコツコツ作ったピニャータにお菓子を詰めてイベントに来てくれた子供たちと一緒に割りました、いろいろなお菓子を詰めたので子供たちは夢中になって遊んでくれたので、とても達成感があり嬉しかったです。昨年は、風船に新聞紙を小麦粉を水で溶いた糊で張り付けたくす玉だったので、実は見た目以上に脆く、一撃で割れてしまい、イベントの開催時間以上に、あっけなくピニャータがなくなってしまった、という経緯がありました。ところが、偶然現高3生(当時高2)の先輩が作ったピニャータは、新聞紙のくす玉に、段ボールの表面の薄い部分を上からさらに1枚張り付けて制作したもので、これがちょうどよく割れにくく、「来年は手間がかかっても絶対これにしよう」と決めて、今年はすべてのピニャータを同じ方法で作りました。その結果、イベント時間内にピニャータがなくなることもなく、終了予定時刻の20分前まで、2時間40分、しっかり最後まで子どもたちに楽しんでもらうことができたと思います。

 また、ピニャータ以外にも文化祭でもやった焚き火風キャンドル作り体験もやりました.私は文化祭でキャンドル作りをやったので、とてもスムーズに教えることができ、たくさんのキャンドルを作っていただくことが出来ました。
 サンタバス付近のイベント会場には、最終的にはたくさんのお客様に来てもらうことができ、子供たちは大満足してくれてたくさんのお菓子を持って帰り、大盛況で終えることが出来ました。余ると予想されていたピニャータは一つも残ることなく終了し、キャンドルの方も材料がなくなる直前まで、たくさんの方に作ってもらえました。

 次回のサンタヒルズイベントは、2025年12月20日(土)13:00~16:00となっています。今回のサンタヒルズよりもたくさんのお客様に来ていただけるような工夫をして、3年目のサンタヒルズイベントに突入したいです。また、新しい遊び(レクリエーション)の開発などにも、今年は時間をかけて着手していきたいと思っています。
 サンタヒルズキャンプ場のクリスマスの見どころといえば、やはり管理棟近くのイルミネーション!この日は夕方からサンタクロースグリーティングもあり、1日を通して大盛況の日となりました。イベント終了後は、みんなでイルミネーションを見ることもでき、来てくれた人も、自分たちも、たくさん楽しむことができたイベントになりました。
 昨年に引き続き、サンタヒルズ代表の中村郁夫様には、快く場所を貸していただきました。この場を借りて、御礼申し上げます。


報告:坂本皓正
(公認オートキャンプインストラクター)