道の駅をグランピングで復活

道の駅をグランピングで復活 ~栃木県高根沢町の元気あっぷむら~

グランピング施設を備えた道の駅として2020年4月にリニューアルオープンした栃木県高根沢町の元気あっぷむらが注目されている。
その経緯やこだわりのポイント・魅力などについて同企画課の新井絵梨さんに話をうかがった。

はじめにグランピング施設設立の経緯から尋ねてみた。

Q:リニューアル以前はどういう場所だったのですか?
A:池の周りを周遊できる親水公園でした。
地元の方々が散歩や桜並木の下でお花見をするなど、もともと地域に親しまれる憩いの場所だったのです。

Q:プロジェクトはどういうきっかけではじまったかを教えてもらえますか?
A:集客が低迷していたため再生すべく道の駅へのリニューアルを検討することになったのです。
道の駅にするにあたっては、若年層をターゲットに水辺と森を見渡すロケーションの中で、
家族や仲間でくつろげるグランピング施設を設営することで、
元気あっぷむらの活性化の要になるべく空間演出とサービスの提供にこだわりました。
滞在するだけでなく他店舗と繋がり、高根沢を施設全体で感じていただくことを目的としています。
具体的にはBBQの使用食材は直売所で購入できたり、使用しているカトラリーも本館売店で購入できたるようになっています。

《コンセプトは「行きたくなる場所、ここにしかない空間」》

高根沢町にいながらも海外リゾートを思わせる空間での滞在体験を提供しています。
・水辺の美しい景観や自然を楽しむ滞在型施設での体験
・地場産食材の美味しさを堪能できる食事体験

実際のグランピング施設について紹介してもらいました。

Q:施設の特にこだわりのポイントを教えてもらえますか?
A:最大の特徴はアメリカ最大のRVメーカー・フォレストリバー社のラグジュアリーなトレーラーハウスです。
中にはホテル同様の空間がありゆったりとくつろげる部屋もあります。
15台のトレーラーハウスは一定の間隔で設置されているので密にならずコロナ禍でも存分に楽しめます。

池に張り出したデッキが各トレーラーハウスにあり、そこでは本格的なアメリカンスタイルのBBQ設備を使った食事が楽しめます。
準備はすべてスタッフが行うので初心者の方でも心配ありません。
食材には地場産のものをご用意し、自然に囲まれた静かな空間で食材の美味しさを堪能できます。

スタッフ一同、気持ち良く滞在していただくために、笑顔でのお出迎えとお見送り、
お客様のご要望への可能な限り速やかな対応、清掃換気を徹底しています。
新型コロナウィルス対策も、チェックイン時の検温・消毒の実施や、
お部屋内に消毒液の設置など安心して滞在いただけるよう行っています。

最後に今後、施設がどうなっていく予定かを訊いていみた。

他にはない高根沢でしかできない体験型宿泊施設を目指しています。

Q:地域振興や地元クリエイターさん等とも組まれていると聞いたのですが。
A:地場産食材や地元クリエイターさんが制作したカトラリーの使用させていただいています。
四季の自然を楽しむワークショップを開催し講師には地元の先生に依頼しました。
昨年の夏は川辺の生き物探しや植物を使ったスタンプで作るエコバックづくりなどをおこないました。
今後もこうした活動を広げていく予定です。

なお、今期は県民の方にもより親しんでもらうために、栃木県民限定プランも検討しているということだ。

ご協力ありがとうございました。


道の駅たかねざわ 元気あっぷむら
栃木県塩谷郡高根沢町上柏崎588-1
TEL:028-676-1126
https://www.genkiupmura.com/

取材:日本オートキャンプ協会 編集部