【集英社協力】啓発ポスターを制作しました
近年、キャンプ場の利用スタイルが多様化する中で、場内での車の利用に関するマナーについて、各施設が対応に悩まれるケースが増えています。
徐行や駐車位置、アイドリング、夜間・早朝の車の出入りなど、車の使い方ひとつで、安全性や周囲の快適さに影響が出る場面も少なくありません。
一方で、こうした点について利用者に直接注意することは、施設側にとって心理的な負担になる場合も多いのが実情です。
日本オートキャンプ協会(JAC)は、この「間にある判断」を、特定の立場だけの問題としてではなく、キャンプに関わるすべての人が共有できる形にできないかと考えてきました。
こうした背景を踏まえ、このたび、集英社「ウルトラジャンプ」掲載漫画作品『ベイビー車中ハッカーズ』と協力し、キャンプ場内での車の利用マナー向上を目的とした啓発ポスターを制作しました。
漫画作品との協力による啓発の工夫
今回協力いただいた『ベイビー車中ハッカーズ』は、アウトドアや車を使った旅をテーマに、楽しさと周囲への配慮を、ユーモアとやさしい視点で描く漫画作品です。
漫画ならではの親しみやすさを活かすことで、掲示物が「注意喚起」ではなく「気づきのきっかけ」となることを目指しました。
作品紹介:『ベイビー車中ハッカーズ』
車中泊キャンプの楽しさ、キャンプで作る料理の楽しさのシーンが多く、読んだ後に「キャンプ行ってみたい」「車中泊してみたい」と思わせてくれる女子高生の友情・成長ストーリーです。
ウルトラジャンプ公式作品ページ
https://ultra.shueisha.co.jp/manga/manga-7355/
試し読み(となりのヤングジャンプ)
https://tonarinoyj.jp/episode/2550912964606721429
作者紹介
作者は たびれこ 氏。
実体験をもとにしたリアルな描写と、読み手に考える余地を残す表現を特徴とする漫画家です。
今回のポスター制作にあたっても、強い言葉で注意するのではなく、利用者自身が気づくことを大切にしたいという協会の考えのもと、表現が構成されています。
ポスターの内容と活用について
本ポスターは、キャンプ場内における車の利用マナー全般を対象としています。
徐行や安全への配慮、アイドリングやエンジン音、夜間・早朝の車の出入り、周囲への思いやりなど、車を利用する際に配慮してほしいポイントを、押しつけにならない形で伝える構成としています。
受付カウンター、掲示板、場内マップ付近、車の出入りが多い場所など、各施設の運営スタイルに合わせてご活用ください。
協会会員様はもちろん、非会員様もご自由にご活用ください(切り抜くなど改編は禁止)。
ポスターのダウンロードについて
本ポスターは、A4/A3サイズ対応のPDF形式でご用意しています。
そのまま印刷して掲示いただけます。
▶ ポスターのダウンロードはこちら
※掲示・サイズ変更などは、各施設の判断で自由に行っていただけます。切り抜くなど改編を伴う使用は禁止です。
おわりに
キャンプ場は、利用者、運営者、地域など、異なる立場の人が同じ時間と空間を共有する場所です。
JACは、そうした関係性の中で生じる迷いや判断を、特定の立場だけに押しつけるのではなく、共有可能な形に整えることを役割の一つとしています。
今回のポスター制作は、そのための一つの試みです。
今後もJACは、現場で起きていることや判断の背景を丁寧に言語化しながら、キャンプに関わるすべての人が無理なく関わり続けられる環境づくりに取り組んでまいります。
