兵庫県南あわじ市「淡路ファームパーク イングランドの丘」様からのご依頼により、当協会公認オートキャンプ指導者の方に小学生に向けた日帰りキャンプイベントの講師を担当していただきました。その際のレポートをメイン講師を務められた田村圭司様にご報告いただきます。
◆【指導者レポート】イングランドの丘キャンプ体験講習会

日本オートキャンプ協会(JAC)近畿の指導者による日帰りキャンプ体験講習会が、兵庫県南あわじ市「淡路ファームパーク イングランドの丘」にて開催されました。
開催日は 7月31日、8月7日、8月21日 の計3回で、各回9名の小学生が参加。夏休みを利用して、自然の中での学びと遊びを体験する一日となりました。
当日はメイン講師を私が務め、各回3名のサブ講師とともに、参加者が安全に楽しく学べるよう指導を行いました。時間は午前9時30分から午後3時30分まで。暑さの厳しい日もありましたが、子どもたちは元気いっぱいにプログラムに取り組んでくれました。
<実施概要>
開催日時 | 2025年7月31日、8月7日、8月21日 9:30〜15:30 |
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開催場所 | 淡路ファームパーク イングランドの丘 (兵庫県南あわじ市) |
メイン講師 | 田村 圭司 様(JAC公認オートキャンプ指導者インストラクター) |
サブ講師 |
各回3名 萩野 健太郎 様、今岡 春 様、上野 隆晃 様、藤崎 敏郎 様 (JAC公認オートキャンプ指導者インストラクター) |
参加者 | 各回小学生9名、合計27名 |
◆「小学生向け日帰りキャンプ」実施内容
1. キャンプ講習と○✖️クイズ

「キャンプとは?」「安全管理のポイント」をテーマに、基礎的な知識を子ども向けに解説しました。
さらに○✖️クイズでは、
– 「テントを設営する時、出入口は風上に向けた方が涼しく快適?」
– 「寝袋の中に頭までしっかり入って寝た方があたたかい?」
といった問いかけを通じて、楽しく正しい知識を学んでもらいました。
2. 収穫体験

園内の畑で新鮮な夏野菜を収穫しました。自分の手で採った野菜はそのままお土産として持ち帰り、家庭でも楽しんでいただきました。
3. 火おこし体験

飯盒炊爨に向けて、まずは火を起こす体験を行いました。マッチの擦り方やファイアスターターの扱い方を練習し、火花が散った瞬間に歓声があがりました。実際に火がついた時の達成感は大きく、子どもたちは「もっとやりたい!」と夢中になっていました。火のありがたさと同時に、安全な扱い方も学ぶことができました。
4. 飯盒炊爨とカレー調理

自分たちでお米を研ぎ、火をおこしてご飯を炊き、野菜を切ってカレーを調理しました。大きさも形も様々な野菜がゴロゴロ入った手作りカレーは、格別の美味しさ。仲間と協力して作り上げる食事の喜びを存分に味わってもらいました。
5. テント設営体験

ドーム型テントを協力して組み立てました。初めてテントを建てる子どもも多く、完成した瞬間には歓声が上がりました。テントの中で楽しそうに過ごす姿が印象的でした。
6. 水てっぽう作り

自然素材や身近な材料を使ってオリジナルの水てっぽうを作りました。自分で作った道具で遊ぶことで、創造力と達成感の両方を感じてもらうことができました。
7. ロープワーク
基本的な結び方を練習し、実際のキャンプや防災の場面でどう活用できるかを紹介しました。最初は苦戦しながらも、繰り返し挑戦するうちに自信を持って結べるようになっていました。
◆ 参加者の声
- 「また来年も来たい!」
- 「初めて自分でテントを建てた!」
- 「早くキャンプをしてみたい!」
◆ 指導者の声
「日中はかなり気温も上がり大変でしたが、子どもたちの楽しそうな笑顔を見ていると疲れがふっ飛びました。」
「普段から家でお手伝いをしているようで、お米を研いだり調理も率先して参加していました。」
「子どもたちが一生懸命作ってくれたカレーは大小様々なサイズの野菜がふんだんに入っており、とても美味しかったです。」
◆ まとめ
全3回の講習会を通して、延べ27名の子どもたちがキャンプの基礎を学び、自然の中で仲間と協力しながら貴重な体験を積み重ねました。
火を扱う緊張感、食事を作る達成感、テントを立てる喜び、そして水遊びの楽しさ——。一日の体験の中に、たくさんの学びと笑顔が詰まっていました。
今回の体験が、子どもたちにとって「またキャンプに行きたい!」と思えるきっかけとなり、今後のアウトドア体験につながっていくことを願っています。
JAC公認オートキャンプ指導者インストラクター
田村 圭司
<協会より>
今回の講習会は、地域の子どもたちに自然の中での体験活動を提供し、
キャンプの楽しさと安全管理の大切さを学んでもらう貴重な機会となりました。
協会では、単にアウトドアを楽しむだけでなく、
「自分で考え行動する力」「仲間と協力する力」を育むことも大切にしています。
今回のプログラムを通じて、子どもたちが主体的に挑戦し、達成感や喜びを得てくれたことを大変嬉しく思います。
今後も全国各地で同様の体験機会を広げ、
次世代のキャンパー育成や自然を親しむ機会につなげていきたいと考えています。
ご協力いただいた講師の皆さま、開催にあたりご支援いただいた関係各所に心より感謝申し上げます。
今回のような体験型の講習会は、子どもたちだけでなく地域全体に活気を生み出すきっかけにもなります。
「うちの地域でもできないかな?」と思われた方は、ぜひお気軽に日本オートキャンプ協会までご相談ください。
規模や対象に合わせたプログラムをご提案いたします。