2025年ゴールデンウィーク営業実績アンケート

2025年ゴールデンウィーク営業実績アンケート

2025年ゴールデンウィーク期間中の全国キャンプ場調査結果をまとめました。アンケートからは利用者層の変化、天候影響、物価高騰の影響など、各地のキャンプ場運営の現状と課題が浮かび上がってきます。ぜひ今後の運営の参考としてください。

■調査概要

  • 目的:全国キャンプ場の緊急事態宣言解除後のゴールデンウィーク営業状況
  • 実施期間:5月1日〜5月19日(約2週間)
  • 対象:全国のキャンプ場(公設および民間のキャンプ場)
  • 配布先:約900カ所(メルマガ:「JACビジネスレポート」へ登録のキャンプ場)
  • 回答方法:Webフォームによるインターネット回答
  • 回答率:110施設(公設62:民間48)

◾️対前年売上・来場人数・料金設定・予約状況ほかの結果

上部のタグと下部のフィルタから各アンケート質問項目の公設・民間、各エリアのデータをご覧になれます。
*空白になる項目やエリアは回答施設がございませんでした。

2025年キャンプ場調査データ分析

分析ポイント

◾️2025GW期間中 (4/26-5/6)稼働率

2025年ゴールデンウィーク期間中のキャンプ場稼働率

※回答いただいた空サイト累計総数をGW期間中(10泊)の満サイトから逆算で稼働率を算出しております。

◾️テキスト回答:GW期間中の利用者の印象・傾向/営業中に気になったこと

2025年GW期間 キャンプ場アンケート分析
地域 運営形態
北海道 公設 天候に恵まれなかったことと暦の関係で利用減となった
関東・甲信越 民営 中日と最終日に雨になった
中国・四国地方 公設 風がとても強かった。気温が低かったので薪が売れた
東北地方 公設 気温が低く、天候にも恵まれなかった
関東・甲信越 公設 2日と6日の天候が悪くキャンセルが多かった
近畿・北陸地方 公設 天気
九州・沖縄地方 公設 最終日の天候が悪かったため、テント泊のキャンセルが目立った
東北地方 公設 天候が良くなかった
九州・沖縄地方 公設 毎年何日かは天気が崩れる印象があるが、今年は最終日まで天気が良かった
東北地方 民営 やはり、天候次第です
中国・四国地方 公設 昨年と比較しGW前半の天気が好天であった
北海道 民営 天候
東北地方 公設 気温が低かった。残雪などにより近隣のキャンプ場ではGW前半は休場していたところもあった
北海道 民営 寒い、雨が続いた
関東・甲信越 公設 虫(カメムシ)が多かった
北海道 公設 カメムシの発生がより目立った
東北地方 公設 風が強い日が多いと感じた
東北地方 民営 GW中の天候不良
東海地方 民営 悪天候
九州・沖縄地方 公設 祝日の並び、悪天候による前半利用の減少
関東・甲信越 公設 キャンプ場までの道路の通行止め雪の関係で解除が5月2日であった。また、5日以外天気が悪く気温が低くキャンセル、アーリーOUTが数件あった
東北地方 公設 期間中は、雨が多く、例年と比較してデイキャンプの利用が減少しました
地域 運営形態
関東・甲信越 民営 物価高による販売品の値上げ
九州・沖縄地方 民営 物価高はキャンプ場利用にプラスに働く印象
北海道 民営 物価上昇が影響しているのか、利用者数は前年と比べ減少した
関東・甲信越 民営 物価上昇の影響が多少ありかな?
近畿・北陸地方 民営 物価高に伴う売店商品の売れ行きが悪い。特にアルコール類
近畿・北陸地方 公設 物価
関東・甲信越 民営 物価、燃料・電気代の高騰
関東・甲信越 民営 売店の高額商品やギア等の嗜好品の売れ行きが悪かった
地域 運営形態
東海地方 公設 今年はどちらかといえば天候に恵まれたが、4月の連休の日取りが良くなく連泊に結びつかなかった
関東・甲信越 公設 10御連休の人は少ないようでした
東海地方 民営 間の平日が埋まらなかった
関東・甲信越 公設 予約は5月3日~5日に集中した
中国・四国地方 公設 休日の並びが悪かった
関東・甲信越 民営 連休のつながりが悪く、26日(土)・27日(日)は通常の土日同様の稼働
東北地方 公設 とびとびの連休でしたので、3日、4日、5日が集中してご予約頂きましたがその他が思いのほか入らなかったようです
中国・四国地方 公設 今回は5月3日、4日に泊まりは集中。体験は4日に集中した
関東・甲信越 民営 4月の連休がなかったので、5月の連休に予約がかなり集中した感じがする
関東・甲信越 民営 前半の入りが悪かった
中国・四国地方 民営 地域全体がGWに集中して前後の土日は閑散
近畿・北陸地方 公設 飛び石連休
地域 運営形態
関東・甲信越 民営 高速道路混雑によるチェックイン時間の遅延
近畿・北陸地方 民営 キャンプ場へ車での道が渋滞し来場が遅れた方が多くあった
近畿・北陸地方 公設 高速道路等の渋滞で到着時間が遅れる連絡があった
中国・四国地方 公設 道路の渋滞によりチェックインが21時過ぎたことがあった
地域 運営形態
東北地方 公設 施設、設備の老朽化
近畿・北陸地方 公設 慢性的な人手不足
関東・甲信越 民営 ホテルなどの宿泊料金の高騰でオートキャンプに流れている傾向
近畿・北陸地方 公設 売店の売上が少ない
東海地方 民営 EV HV車両バッテリートラブルが増えた?
地域 運営形態
関東・甲信越 民営 雨による直前キャンセルなど
関東・甲信越 公設 例年と比べてキャンセルが少なかった
東海地方 公設 HPアクセル数、予約数、来場者数からキャンプ需要が減り続けているなと実感
東海地方 民営 ゴールデンウィークに集中しすぎて心配
関東・甲信越 公設 去年より混雑していない
九州・沖縄地方 公設 キャビンの無断キャンセルがあり、他に利用したいお客様を案内できなかった
中国・四国地方 公設 国営讃岐まんのう公園の来園者数は過去10年間で一番多かったものの、キャンプ場の利用者は減っている
中国・四国地方 公設 遠く(関東や関西)から来て連泊するお客様が減少した
地域 運営形態
関東・甲信越 民営 カード決済の利用者が多い
東海地方 民営 カード払いが増えた

◾️総括まとめ(箇条書き)

  • 地域格差と運営形態の差: 東北地方(69.1%)が高稼働率を記録する一方、関東・甲信越と九州・沖縄地方(54.8%)は低迷傾向。民営(63.4%)は公設(56.0%)より7.4ポイント高く、運営の柔軟性が影響。
  • 利用者層の変化: ファミリー層の減少傾向に対し、夫婦やカップルなど少人数利用が増加。「グループは減少傾向だがペアが増加傾向」という地域も多く、消費スタイルの変化が鮮明に。
  • インバウンド対応: アジア系を中心に外国人利用者が増加傾向。「マナールール違反」の報告もある一方、「昨年よりトラブル減少」との声も。多言語対応など対策の進展がみられる。
  • 天候と連休カレンダーの影響: 「気温が低く、天候に恵まれなかった」「4月の連休日取りが良くなく連泊に結びつかず」など、自然条件と休日配置が集客を左右。特に「飛び石連休」で5月3〜5日に予約集中。
  • 物価上昇の二面性: 「物価高はキャンプ場利用にプラス」との声がある一方、「売店商品の売れ行きが悪い」「高額商品・ギア等の売れ行き不振」など消費の二極化も。
  • マナー向上の傾向: 「マナーは過去5年で最も良い」「キャンパーのマナーが年々向上」など、リピーターの増加によりマナー改善の声多数。ただし「大型連休特有のマナー悪化」も一部で報告。
  • 今後の課題: キャッシュレス決済導入(「カード払いが増えた」)、EV車対応(「EV車両バッテリートラブル増加」)など、変化する利用者ニーズへの対応が求められている


実施・集計:日本オートキャンプ協会 事務局編集部