JACオートキャンプ指導者が顧問をする高校アウトドア部の活動を報告〜女子会キャンプ編〜

JACオートキャンプ指導者が顧問をする高校アウトドア部の活動を報告〜女子会キャンプ編〜

高校教諭でアウトドア部顧問をしているJACオートキャンプ指導者からコロナ禍のアウトドア部の活動の様子を報告いただいた。今回は、実業之日本社よりGARVY CAMP MAGAZINEとの2度目のコラボ企画である、「アウトドア部の女子会キャンプ」をテーマにキャンプを実施した。今回の記事は、取材の裏話や道具のレビューなども含めて、女子会キャンプの全貌をお送りする。

私が顧問を務めているアウトドア部では、現在高校1年生23名、高校2年生8名の計31名で活動している。5月GW明けをもって3年生16名は受験のため一旦部活を離れ、新体制での活動となった。アウトドア部の活動の幅は広がり、アウトドアは単なる遊びだけではなく、内面的にも大きく成長できるチャンスであるということを実感するようになった。

今回は、アウトドア部女子会。実は、アウトドア部の女子オンリーキャンプはこれが2回目となる。が、今回は明確なテーマ設定のもとで実行した。今後この”アウトドア部女子”が何を思い、どう行動できるか、真剣に考えるきっかけになったキャンプとなった。大切なことは、このあと、この女子部員の行動がどう変わるかであるが、ここは顧問として見守りたいところである。本企画の実施にあたり、実業之日本社の岡田大和様、カメラマンの中里慎一郎様、様々なキャンプギアをご提供いただきましたCAPTAIN STAG様に、改めて御礼申し上げます。

なお、本企画はGARVY CAMP MAGAZINEならびにWEBメディアのGARVY PLUSにて、9月8日に公開となっている。ぜひ手に取って内容を確かめてほしい。詳細はこちらから→ https://garvyplus.jp/single?type=Info&id=28295


失敗も学び—そこからどう変わっていくか。
(GARVY CAMP MAGAZINE×CAPTAIN STAG×武蔵越生高校アウトドア部)

武蔵越生高等学校 アウトドア部
顧問 坂本皓正(公認オートキャンプインストラクター)
部長 高等学校2年2組 田口凌太

7月31日、8月1日にときがわ町くぬぎむら体験交流会館で女子キャンプをしました。キャンプ場に着いたら、まず昼食に郷土料理のひもかわうどんを食べました。うどんのつゆには、ごま・醤油と選べて伝統の美味しさを楽しむことができました。また、薬味の白ごまとネギ、しそを入れることによって風味が変わって色んな味を楽しむことができました。

くぬぎむら体験交流館は標高400メートルの山腹にあって、約200年までは小学校の跡地だったため、校庭でサッカーや野球をして子どもたちが遊んでいたそうです。お世話になった典子さんと一緒にくぬぎむら体験交流館の周りと散策しました。散策している中で、くぬぎむら体験交流館の入口付近に浅間神社がありみんなで登りました。浅間神社は富士山に対する信仰の神社です。願い事をすれば叶うと言われています。

夕方には、CAPTAIN STAG様からは大型ワンポールテントとヘキサゴンタープを提供していただき、設営している最中ガルビィの撮影がありました。大型ワンポールテントやヘキサゴンタープをたてるのは初めてで結構苦戦しましたが、みんなで協力してテントをたてることができました。

たてたあとは、またまたCAPTAIN STAG様から提供していただいたLEDのデコレーションライトでテントを装飾しました。

テントの中もネイティブ柄のラグ2つを使っておしゃれになるように装飾したり、トレッカー イージーライトコットで寝てみたりしました。寝心地は寝やすくてとても良かったです。

テントをたてたあとは、2グループに分かれてそれぞれ決めたご飯を作りました。

1グループ目はバターチキンカレーを作りました.作る際にCAPTAIN STAG様のCSブラックラベル ヘキサステンレスファイアグリルという焚き火台を使って調理しました。初めて作ったため、うまく作れるか心配だったけれど周りの助けやグループの協力があったおかげで美味しいバターチキンカレーを作ることができました。作り始めた時間が遅く、調理時間が少なかったため、素早く行動しなければならず、時間に余裕をもって行動できなかったことが反省点です。(この点では、キャンプの行程すべてが時間ギリギリで進んでいたので、反省すべき点です)

2グループ目は、三品作ったので時間が全然足りませんでした。作った料理は、キャベツのスープ・カルボラーメン・肉とチーズのスティックごはんでした。1品1品が時間かかる料理だったため時間に余裕がなく焦りながら作りました。品数が多かったため、カルボラーメンは、サッポロ一番塩ラーメンを使って短縮し、手分けしてなんとか作りましたが、それでも時間が随分とかかってしまい、すっかり夜も更けてしまいました。

問題が起きたのはここからで、本来ならば焚火を囲む会をゆっくりとやる予定だったのですが、私たちの時間の使い方に問題があり、焚火を囲む会はおろか、消灯時間までに片付けすらも終わらない、という事態になってしまいました。先生や典子さんの協力を得て、どうにか終わらせることはできましたが、1日目は苦い終わり方をしてしまいました。

2日目の朝も2グループに分かれて、朝食を作りました。

1グループ目は、作った料理はホットサンドを作りました。作る際に、CAPTAIN STAG様のハーフ&ハーフ ホットサンドトースターとCS キャストアルミ ホットサンドトースター〈IH対応〉を使って作りました。ハーフ&ハーフは食パン一枚でホットサンドができて、小さくたくさん作るのに適しています。一方キャストアルミの方は食パンを二枚使うのでハーフより大きくてホットサンドが1,2枚で満足すると思います。ハーフ&ハーフはガスコンロを使ってホットサンドを作りました。キャンプのときにホットサンドトースターを使ってホットサンドを作ったことがなかったので、パンの焼き加減が難しく、どのタイミングで焼き上がるのか分からず、焦げないか不安だったけれどうまく作ることができました。

一方、キャストアルミの方は、昨夜のバターチキンカレーで使ったCSブラックラベル ヘキサステンレスファイアグリルの焚き火台を使って、ホットサンドを作りました。焚き火台を使って、ホットサンドを作ることは初めてで、不安とかありながらも、焼き加減ちょうどよく作ることができて良かったと思います。キャンプの朝食は、ホットサンドで誰でも気軽にでき、食パンとホットサンドメーカーがあれば簡単に作ることができるので、キャンプをする人にはホットサンドを作るのがおすすめです。

2グループ目は、作った料理はバウムクーヘンとスモアを作り、温かいものとして昨夜のスープを食べました。バウムクーヘンは市販で切れているものを買ってきてそこに湯煎で溶かしたミルクチョコレートとホワイトチョコレートをかけてトッピングにカラースプレーをかけて可愛くしました、スモアは基本的にチョコビスケットにマシュマロを挟みますが、私達はオレオにマシュマロを挟みました。

朝食が終わったあとはみんなで片付けをしました。慣れていないテントやタープだったため、時間がかかると思っていましたがみんなが協力して素早く行動してくれたおかげで予想より早く片付けが終わりました。

キャンプを始めるには、テントやタープを建てるところから始まり、料理や寝床の確保など、一から作り上げていくという醍醐味があります。何かを作り上げるということは、その先にゴールがあるため、達成感を味わうことができます。達成感を味わうことで、一つの目標に向かうことの楽しさが感じられると思います。

今回、指示をする人がいない上、誰も主体的に動かなかった(動けなかった)、ということが大きな問題点でした。結果的に、時間を浪費してしまったこともあり、これが夜の過ごし方に大きく影響してしまいました。アウトドア部は、自分達で主体的に考えて行動することが方針です。この方針を、いざ自分達だけになった時に実践できなかったことが、次回への課題として残りました。このことは、次回のキャンプへの大きな課題として、グループ全体としてもそうですが、個人単位で「主体的な行動」をしなければいけないと強く思いました。

最後に、「静かなキャンプフィールド」ガールズキャンプインストラクターの渡辺典子様、実業之日本社 岡田大和様には、大変お世話になりました。また、今回使用したキャンプギアは、CAPTAIN STAG様からご提供をいただきました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

文責
2年 阿部真奈
1年 三田雪乃 菅原みゆ 安田奈央 川名凜音
関根渚咲 西村桃花 羽山愛美


報告:坂本皓正
(公認オートキャンプインストラクター)