キャンプ場運営こそマーケッターであれ

キャンプ場運営こそマーケターであれ

皆様、はじめまして、山下 裕樹と申します。私は、日本オートキャンプ協会のインストラクターとしての活動の他に軽トラックに積むキャンピングスペース(モバイルキャンプ)の制作、焚き火台などのギヤ制作を主に行っておりますが、コーチングコーチや企業研修等の活動も行っております。人生楽しいをモットーに日々活動しております。よろしくお願い致します。
今回は「モバイルキャンプ」とビジネスとしての「ちかん」について紹介させていただきます。

◾️「モバイルキャンプ」について

モバイルキャンプは、軽トラックに積み下ろしでき左右にスライドアウトする箱になります。キャンパーが目的地に到着したらモバイルキャンプをサイトに降ろして設置し軽トラックで出かけることが出来るスタイルにしました。積み下ろしは、電動で簡単に行うことが出来、エアコン・ソファーベッド・シンク&コンロ・冷蔵庫等の装備を備えております。

この制作時に一番の問題点が重量でした。軽トラックのままで荷物として運搬できる商品を皆様にお届けしたかったので、快適装備を備えたモバイルキャンプは 350kg問題が一番のネックとなりました。当初の試作品では、パナソニックの家具を使用しました。木材の家具を組み込んだ為にヘビーウエイトかつオリジナリティがございませんでした。
そこで、重量を軽くするミーティング時に私は一言・・・
ダンボール家具を開発しましょうと簡単に言ってしまいました。金属を専門に扱うエンジニアにダンボールで家具を製作して下さいと畑違いのお願いをする事となりました。試作品は、家具??と思うようなお粗末な出来でしたがミーティングを重ねモールを使うなどの改良点でほぼダンボールだけで制作した家具をモバイルキャンプに積み込むことが出来ました。

ちなみにダンボール家具をご覧になられたお客様からは、
「本当にダンボールですか?」「座ったりしても他の家具との違いが分からない」との事でした。
「ダンボールなんです」とご説明させて頂いてからの反響はすごいものになっております。
立案から約半年を要しましたが、オリジナル&話題性のダンボール家具は、モバイルキャンプの今後の柱になると期待しております。

◾️「ちかん」について

私が企業研修やビジネスコーチとしてよくお話させて頂くのが、ちかんについてです。
研修が始まりアイスブレーキングが出来たと思ったら・・・
「今朝、通勤途中にちかんされた方いますか?」と問いかけます。

ちかん??

するとするわけないでしょう的な返答が帰ってきます。しましたという返答が出るのも困りますが・・・

そして、迷惑行為のちかんではなく物事を置き換える考えの置換です。
どんなビジネスでもとても大切になってくるスキルかと思います。そして、ビジネスを成功させる一番の柱がマーケティングになります。私は、常にマーケッターとして考え行動するようにしております。
キャンプは、ボーイスカウトの頃からやってきていますがモバイルキャンプを制作するにあたりユーザー目線でキャンプするようになりました。そして、様々なキャンプ場に足を運び必要な情報を収集してきました。(マーケティング)コロナ禍によりキャンプ場が飽和状態となり・・・人気だからキャンプしてみようのビギナーキャンパーからずっと好きでキャンプをされていた方々まで平日・週末問わずキャンプ場は賑わっておりました。

脱コロナの現在は・・・?

各メーカーのテント・ギアの販売状況もコロナ禍ほどの活発さはなく、これはキャンプ場も同じかと思います。今まで国内外の旅行に行けなかった方々が行けるようになり旅行や他の趣味にお金を使うようになってきました。ここでマーケッターのいるキャンプ場は、いち早く置換していくと思われますが、ほとんどのキャンプ場は、予約数が減っていきどうしよう?と考えあれもこれもと他の真似をする(オリジナリティがない)、なにもされないキャンプ場オーナーさんもいらっしゃると思います。(コロナ禍はたまたま良かった)

是非、今からでも遅くないです。キャンプ場運営の皆さんマーケッターになって下さい。
人気のあるキャンプ場は、ローケーションや設備などがキャンパーの好む運営になっている所もございますが、本当にそれだけでしょうか?人気の秘密は、沢山あると思います。広大な土地&大自然&非現実空間(キャンプ場最大の武器)を活かしてみませんか?

  1. 自分たちのキャンプ場 誰に売り込むの?
  2. 自分たちのキャンプ場 何を売り込むの?
  3. 自分たちのキャンプ場 どうやって売り込むの?

難しいことを考えずにアクションをおこしてください。
Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Action(改善)
マーケターになれば、今までなかった部分に気が付くことが出来、PDCAのサイクルがうまく活用できるようになると思います。

次回は、インスタグラムで知り合った大学生や高校生が会社を作り運営しているキャンプ場(学校教育)やビジネス研修を行っているキャンプ場のご紹介をさせて頂ければと思います。


今まで以上にキャンプビジネスが元気になりキャンパーが楽しめるキャンプ場がたくさん増えてくれることがキャンプ業界の繁栄につながると思います。私も微力でございますが、そのお手伝いが出来ますと幸いでございます。


(執筆者プロフィール)
山下 裕樹

  • JAC公認オートキャンプ指導者インストラクター
  • 日本キャンプ協会インストラクター
  • 日本赤十字社 赤十字救急法救急員
  • 企業研修・ビジネスコーチングコーチ
  • キャンプイベント・キャンプ研修・イベンター
  • モバイルキャンプ・キッチン・ショップ・ギア制作
  • Instagram 8686hiroki1973

 【直近イベントへの出展情報】

  •  2023年6月24日・25日 北海道 マルゼン食品さんイベント
  •  2023年7月2日 CAMP PARK RAFT 小田原 イベント
  •  2023年7月29日・30日 ALL関東キャンピングカーフェアー2023に
    モバイルキャンプ・モバイルキッチンを出店