キャンプ場売店での商談風景

キャンプ場売店での商談風景〜塩原グリーンビレッジ様

第1回から第2回にかけて、キャンプ場における売店の役割、その実態についてお話致しました。いかにキャンプ場の売店運営において、商品調達が問題となっていたのか。売店をどう変化させていきたいと考えているのか。キャンプ場の「売店」でも大きな差が出ているという現状をお伝えできたかと思います。

今回は、弊社が8年前にキャンプ場へ営業のきっかけとなった最初のお客様、塩原グリーンビレッジ支配人の矢口様にお話しを伺ってきましたのでそれについて詳しくお伝えしたいと思います。

(1)以前は量販店へ買い出しに

グリーンビレッジ様も以前は他キャンプ場様と同様に月、2・3度量販店へ買い出しに行き、商品を調達されておりました。運営に関わる人員的な問題もあり、営業終了後など、お客様対応が落ち着いた時間帯に、24時間営業の量販店へ出向かれていたそうです。しかし、買い出しに行っても、商品を買い揃えられないこともあり、売店の運営にご苦労をされておりました。ネット取引の場合も、双方の業者登録等の問題もあり、なかなか先に進めないことも多かったそうなのですが、弊社と取引後は、商品の品ぞろえが安定したことで、商品管理面や買い出し問題は大幅に改善されたとのことでした。

(2)重要なのは「商品の品揃え」と差別化

売店の運営にあたり、重要としていることは、「商品の品揃え」とのことです。食品・調味料・日用品・キャンプ用品・遊具など、ある程度豊富に揃えることにより、初心者からベテランキャンパーまで幅広くサービスを提供することでき、他のキャンプ場と差別化することが狙いだと、話してくださいました。

例えば、お客様がカレーを調理した際に、水の分量を間違えカレールーが足りなくなったため、求めに来店されることもあり、ちょっとしたことではありますが、お客様には困ってしまっていることなので、少しでも要望に応えたいとの思いで対応してきたところ、アイテムが増えてしまったとのこと。しかし結果的にお客様により助かったと喜んでいただけるようになったそうです。

(3)ニーズの変化に敏感に

また、今までは、地域のお土産の購入需要が多かったものが、道の駅や高速SAのサービス向上により、需要が大きく減ったそうです。その代わりに、コアな商品の取扱いを増やすなど、品揃えを変化させる努力をされておりました。
今年のゴールデンウィークは、バーベキューコンロのレンタル需要が高く、多い時では1日に20件ほどの貸し出しがあったそうです。それに伴ない、レンタル商品の品揃えもさらに検討されている旨お話いただきました。

お客様目線で、商品の品揃えを共に考え、それを具現化することで差別化につながった塩原グリーンビレッジ様。
今回、取引先のキャンプ場だけではなく、その先のお客様に満足していただいているお話が聞けたことが非常に喜ばしいことでした。


(執筆者プロフィール)
山口 康之
1971年栃木県宇都宮市生まれ。家電量販店で24年勤務し、新規事業を担当。退職し、住宅関連会社に就職。その後、2015年㈱浅野へ入社。2016年よりキャンプ場への営業活動を開始。現在に至る。
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