キャンプ場売店の実態について

キャンプ場売店の実態について

前回のコラムでは、キャンプ場における売店の役割をお話しいたしました。
今回は、その内容を踏まえたうえで、売店の実態について、さらに詳しくご紹介したいと思います。
実際に弊社がお取引をさせていただいている一部キャンプ場様にご協力いただき、「売店」についてのアンケートを実施いたしました。
アンケート結果を改めて見直すと、お客様の求めている商品の傾向、キャンプ場の売店に対する考え方が、より浮彫になりました。実際にアンケートにて回答いただいた内容は下記になります。

  1. キャンプ場の取り扱いアイテムTOP3
  2. キャンプ場売店の売れ筋について
  3. 売店の役割についてどう考えているのか
  4. これから売店をどうしていきたいか

それでは、それぞれの項目に対して、どういった傾向が出ているのか詳しくお話して参ります。

(1) キャンプ場の取り扱いアイテムTOP3について

  • 1位は、すべてのキャンプ場が共通して「薪・木炭・着火剤・ガス缶・ライター」の消耗品でした。
  • 2位も80%のキャンプ場が「バーべーキュー用品(網・トング・火ばさみ等)」という結果です。
  • 3位は60%のキャンプ場が「調理器具、使い捨て食器」と答えています。

こちらの内容をみてわかる通り、圧倒的に現地で使う消耗品が上位を占めています。
では、この品揃えに対し、実際に売れている商品はどういう結果になっているのか…

(2)キャンプ場売店の売れ筋について

  • 1位は、80%のキャンプ場が「薪」
  • 2位は、50%のキャンプ場で「炭・木炭」
  • 3位は、「お酒・お菓子・氷」などの食品という結果になっています。

実際に売れているものにばらつきはあるものの、1位2位の薪・炭・木炭に関しては、品揃えしているものに対して、確実にお客様からの需要があることが分かりました。

(3) 売店の役割についてどう考えているのか

この質問に対しては、お客様をワクワクさせたい、楽しんでもらえる売店にしたいと考えているキャンプ場が40%。お客様の利便性を考え展開しているキャンプ場が40%。残り20%は、あくまで忘れ物の補助的な役割と考えていることが分かりました。

(4)これから売店をどうしていきたいか

この質問に対しては、80%のキャンプ場が「今後さらに充実させたい」という返答結果でした。そのうち、オリジナル商品の取り扱いをしたいと考えているキャンプ場が90%を占めています。

2020年4月以降は、新型コロナの影響もあり、緊急事態宣言におけるキャンプ場の閉鎖、その後、新型コロナ対策に取り組みながら経営継続をしていたりと、状況は変化しつつあります。そんな中、売店での取り扱い商品の品揃えにも変化がありました。コロナ渦の特需商品としては、やはりマスクになります。
主に、キャンプ場では販売用とスタッフ用で購入することが多く、弊社の販売状況も2020年以前と比べると、約200%で売上を推移しました。
今現在は、当初に比べると新型コロナに対する考え方も世の中的に変わり始め、キャンプスタイルの多様化による売店の品揃えも変化させていく必要があると思います。
お客様を楽しませたいと考えているキャンプ場は、ぜひ売店の品揃えの見直しをしてみてはいかがでしょうか。


株式会社浅野のご紹介(https://asanomatsuzo.com/
創業明治3年、栃木県宇都宮市にある家庭用品・アウトドア用品の卸業を営む企業。
2016年よりキャンプ場への売店・レンタル品・バックヤード用品のお取引を開始し、2017年より日本オートキャンプ協会へ加盟(賛助会員)。キャンプ場様との取引は、2023年2月現在全国約150カ所。


(執筆者プロフィール)
山口 康之
1971年栃木県宇都宮市生まれ。家電量販店で24年勤務し、新規事業を担当。退職し、住宅関連会社に就職。その後、2015年㈱浅野へ入社。2016年よりキャンプ場への営業活動を開始。現在に至る。
本件のお問合せ・弊社とのお取引希望の方はy.yamaguchi@asanomatsuzo.com までご連絡ください。