キャンプ場における「売店」の役割について

キャンプ場における「売店」の役割について

初めまして。私は全国のキャンプ場向け売店商品・レンタル商品・バックヤードの備品を卸販売している株式会社浅野の山口と申します。

キャンプ場様向け卸販売を開始したのは2016年。ちょうどYouTubeやアニメ・ドラマとメディアでキャンプが取り上げられるずっと前のことでした。

弊社が営業を続け、商品を納品できるようになったキャンプ場にお話を伺ってみると、驚くことに、そのほとんどのキャンプ場が売店での仕入れの方法として、キャンプ場から遠く離れた地域のドラックストア・スーパー・ホームセンターへ勤務時間外に買い出しに行くという実態でした。

これらを踏まえた上で、今回わたくしがお話させていただく内容としては、
(1) キャンプ場における「売店」の役割について ←今回のお話はコチラ
(2) キャンプ場での売り上げの実態について
(3)キャンプ場での商談風景
上記3点をご紹介したいと思います。

売店をあまり強化していないキャンプ場のほとんどは、主に薪・木炭など必要最低限の消耗品を展開。

一般的なキャンプ場は、塩・ソース・油・スパイスなどの調味料、お菓子・缶詰などの食料品、シャボン玉・水鉄砲・ボールなどの子ども向けおもちゃ、その他にも、お酒・紙皿・シャンプーなどを展開しています。その目的としては、お客様が忘れがちなもの、あったら助かるものなどお困りごとを解決するための品ぞろえになっています。

売店を商売として考えているキャンプ場は、上記のもの以外にも、ランタン・ペグなどのキャンプギア、さらにはシェラカップやTシャツなどのオリジナル商品、その他にも地元の農家の直売所があったりと、アウトドアショップのような展開をしています。
また最近では、サステナブル(持続可能)な取り組みによる環境に配慮した商品を選ぶキャンプ場も増えています。一例を申し上げますと、自然素材で作られた着火剤や、さとうきびの搾りかすで作られた紙皿、植物由来の成分で作られた手肌にも環境にもやさしい食器洗い洗剤などがあります。

このようにキャンプ場の売店でも、規模や取扱商品に大きな差が出ており、売店を商売として考えているキャンプ場はまだまだ少ないのが現状です。売店がないキャンプ場ももちろんありますが、「仕入(買い出し)」が手間となり、売店の運営がネックになっているキャンプ場も、多く見られます。売店をキャンプ場の収益源として考えるのであれば、いかに自店に合った商品を調達できるかがカギになります。
キャンプ場の売上収益アップを図るために、売店への考え方を改めてみてはいかがでしょうか。


株式会社浅野のご紹介(https://asanomatsuzo.com/
創業明治3年、栃木県宇都宮市にある家庭用品・アウトドア用品の卸業を営む企業。
2016年よりキャンプ場への売店・レンタル品・バックヤード用品のお取引を開始し、2017年より日本オートキャンプ協会へ加盟(賛助会員)。キャンプ場様との取引は、2023年2月現在全国約150カ所。


(執筆者プロフィール)
山口 康之
1971年栃木県宇都宮市生まれ。家電量販店で24年勤務し、新規事業を担当。退職し、住宅関連会社に就職。その後、2015年㈱浅野へ入社。2016年よりキャンプ場への営業活動を開始。現在に至る。
本件のお問合せ・弊社とのお取引希望の方はy.yamaguchi@asanomatsuzo.com までご連絡ください。