「キャンピングカー登録台数」11万台超える

「キャンピングカー登録台数」11万台超える

国内のキャンピングカーとキャンピングトレーラーの2022年3月末の登録台数が発表され、前年比3.6%増となり11万台を超えたことが分かった。(自動車検査登録情報協会調べ)

毎年キャンピングカーショーでは最新の車が発表されている。

全国のキャンピングカーとキャンピングトレーラーで、8ナンバーで車検上「キャンピング車」で登録されているキャンピングカーの台数は前年を上回り、3.6%増の113,453台となった。

地域毎の台数の前年比を見ると、47都道府県の中で、マイナスとなったのは青森、岩手、秋田、福島、沖縄の5地域のみで、その他の地域では前年よりプラスとなっており、全国的にキャンピングカー人気が高まっている様子が表れている。
前年比で伸びの大きかった地域は、兵庫県の7.3%、大阪府と香川県が6.1%、京都府6.0%、岐阜県と佐賀県が5.5%で並んでいる。登録台数の1番多い北海道の他は、東京都、埼玉県など関東が中心となっているが、2022年は関西圏の台数の伸びが注目される。

近年、キャンピングカーでは、車検上で8ナンバーの「キャンピング車」として登録されている他、通常車両の3ナンバーなどで登録されているものもあり、「キャンピングカー」は上記の台数以上のクルマが国内を走っている。

キャンピングカー販売店の話では、世界的に様々な資材の高騰や入手困難な状況となっており、キャンピングカーの需要に生産が追い付かないのが現状だという。キャンピングカーだけでなく乗用車でも同様な状況の中で、キャンピングカーは発注から納品まで、一年以上かかる場合もあるという。新車の供給不足を受けて、キャンピングカーの中古車の価値が上がり、価格も上昇傾向にある。

キャンプ場でのキャンピングカーの比率はキャンプ場利用者全体の5%となっており、10年以上大きな変化はない(オートキャンプ白書)。前述のキャンピングカー販売店の話ではキャンピングカー10台の内、キャンプに使うのは3台で、他の7台は、車中泊や写真、釣りなどどこでも宿泊できるツールとして使われているようだ、と話す。

「電源」や「安全」などキャンピングカーを使うために必要な要素を一番持っているのがキャンプ場なのだが、キャンプ場を利用しているキャンピングカーユーザーが少ないのは、業界の今後の課題でもある。

以前よりもキャンピングカーが珍しい車ではなくなっている現在、キャンプ場にキャンピングカーが泊まっているのも珍しくなくなるのも時代も近づいているような気もするのだが。


(執筆:日本オートキャンプ協会編集部)