第47回 青森県ファミリーオートキャンプ大会 レポート

第47回 青森県ファミリーオートキャンプ大会 レポート

2022年8月20日(土)~21日(日)、青森市にある「モヤヒルズオートキャンプ場」で開催。シングルファミリー応援企画として、テント等の無料レンタルも実施。参加者は32組、116名と、ここ7、8年で一番多い参加者数でした。都市圏からのキャンプブームの波とイベント参加への自粛ムードが無くなってきた事によるものと考えられます。

20日(土)実施のミニイベント

①建築って楽しいよ「家をつくろう」

縦横約30cmの家のベースを造りました。土台、柱、2階の床、背面の壁、屋根のみで、残り2面の壁付けや色塗りは、後日各自で行ってもらうようにしました。
女性建築士による、やさしく分かりやすい説明で、子供達は“家の建築”に挑戦し、予定より時間はかかりましたが完成させていました。キャンプイベントの企画時、小学生だからと簡単な制作体験を提案する大人がいますが、子供の成長を願うならやめさせた方が良いです。予算を集められない言い訳か考える事をめんどくさがっているだけですから。

②世界が待っている真夏の大冒険!「スケートボード体験」

初心者向けに実施。オリンピック選手が所属するムラサキスポーツさんに講師を依頼しました。雨が降ったりやんだりの天気で、体験者は少なめでしたが、上級レベルの子供もいて、オリンピック出場を目指したいと話していました。

③山からの授かりもの「白神ジビエ」とマタギ文化コーナー

アウトドア活動と関係が深い野生生物との共生。考えてみませんか?人間と野生動物とサークルオブライフ。をテーマに実施。クマ肉の焼き肉試食、クマ革展示、クマ革キーホルダーの制作、クマ肉カレーなど西目屋村特産品販売を実施。熟成されたクマ肉は柔らかく、クマと言われなければ牛肉ですね。

④盲導犬キャリアチェンジ犬とのふれあい

 盲導犬キャリアチェンジ犬とふれあいをしてもらいながら、盲導犬についての説明をしました。お子さんの自由研究のテーマに最適ですが、実際に取り上げたかどうかはわからずです。

⑤小学生のフィールドワーク「虫のおはなし」

キャンプ場で見かける虫を中心に、珍しい虫や触ってはダメな虫、虫の不思議などを話してもらいました。講師は、弘前大学  農学生命科学部生物学科 白神自然環境センター4年生の江口さんと沢田さん。

⑥アウトドアショップ、グリーンハウスによる「アウトドアグッズ展示&販売」

テントとタープの展示、人気や新製品のアウトドアグッズの販売をしました。キャンプについての質問にも応えてもらいました。

  ⑦軽キャンピングカー「てんとムシ」とPIITIN五所川原「iKaMPERルーフテント」の展示

軽キャンピングカーは人気で納品まで2年待ち、ルーフテントは手軽さと災害時にも役立つとキャンプ場での採用もあり最近話題だそうです。

⑧交流会(参加者全員集合)

来賓で青森市市長にお越しいただきました。参加者との写真撮影にも応じてもらい、和気あいあいとした雰囲気でした。
また、アウトドアメーカー各社に賞品協賛いただいた恒例の「全組に当たる抽選会」では、高額商品の発表後に歓声と落胆の声が入り混じるいつもの風景が戻りました。ご協賛いただいた各社の皆さま、本当にありがとうございました。購入につながるようカタログも渡しました。

⑨夜の虫観察「ライトトラップ」
夜8時~9時まで実施。林に向けてライトを照らし虫を集める「ライトトラップ」には少し早い時間でしたが、定番のカブトムシやミヤマクワガタの他に蛾なども集まりました。思いのほか虫好きな子供が多く、終了するのをためらうほど盛り上がりました。講師の弘前大学、江口さん沢田さんは、子供からのするどい質問が今後の教育現場でも参考になると話され、是非次回も呼んで欲しいと言っていました。
八甲田山に生息している珍しい蛾も集まり、江口さん自身も来てよかったと楽しみながら子供たちに説明していました。 

21日(日)実施のミニイベント

①木登り体験 

木の枝吊り下げたロープを自分の力で上ります。木の中間くらいまで上がると、青森市街と陸奥湾が見えます。小学低学年でもロープの最上地点まで上がれます。

②サウナカー体験(子ども優先)

「UNITEDAOMORI37」という名前で営業している出張サウナカーです。床・天井・壁・ベンチに青森ヒバを使用し、セルフロウリュウもできます。東京の上場会社に勤めながら、副業として開業したそうです。今回は子ども優先で、体験時間も短いですが、時間いっぱいまで途切れませんでした。

終わりに

例年よりも体験メニューを増やしたので、進行が遅くなりそうな場面もありましたが、無事に開催を終えることができました。評判が良かったのは、弘前大学に協力いただいた「虫についてのフィールドワーク」と「軽カーの青森ヒバサウナ」でした。


(報告)
出町 淳司(青森県オートキャンプ協会 事務局代表、JAC公認オートキャプ指導者インストラクター)