森がキャンプ場に変わるわけ

森がキャンプ場に変わるわけ
〜北海道清水町にキャンプ場をオープン

鳥の声が途切れることなく、目の前をキツツキが飛ぶ森。この7月北海道清水町にオープンする「十勝ワッカの森キャンプ場」は自然豊かな森に作られる。
7月のオープンに向けて、森の伐採作業を進めるキャンプ場サブキャプテン金子左千夫氏にキャンプ場のオープンと近年キャンプ場が急増する理由について聞いた。

●金子さんはどういう経緯でキャンプ場のスタッフに

夫婦そろって、自然に囲まれた山の中で暮らしたいという夢があり、いつか自分の山を持ちたいと思ったのがきっかけでした。それまでは岩見沢市でサラリーマンをやっていたのですが、自分の山を買う時にお世話になったのがキャンプ場オーナーで鈴蘭不動産の相澤龍也社長でした。その後相澤氏が所有していたこの土地をキャンプ場にすることになり、「一緒にやらないか」と声をかけられたのがきっかけで、この4月からキャンプ場の担当となり、近くの帯広市に引っ越してきました。

この土地はもともと、相澤氏の所有でしたが、周辺の土地所有者が、キャンプ場として活用するなら、買って欲しいという申し出もあり、敷地は当初よりもかなり広がりました。

近年、山や森を相続した所有者の子や孫たちが、地元から離れてしまうことで、自分の親が持っていたい土地への愛着や興味が薄れ、手放したいという人が増えています。こうした時期にキャンプやアウトドアに興味を持つ人が増え、自分のキャンプの場所をつくるため、また自分の理想のキャンプ場を作るために山を買う人が増えた、というのが、北海道でも顕著に表れている、民間キャンプ場の建設ラッシュの背景にあるのだと思います。

私もその山を買った中の1人ですが・・・。

●キャンプ場はどのような計画ですか

拡がった敷地は東京ドーム3.5個分。17.7町歩(17.7ヘクタール)の大さがあるので、フリーサイト、電源サイト、区画サイト、それにグランピング施設3基を加えたものを計画しています。現在伐採中なので、それそれ何サイトつくれるのかわからないのですが、ソロキャンパーから、グランピングに宿泊したい旅行者まで、アウトドアが好きな人なら誰でも楽しめる施設にしたいと考えています。

キャンプだけでなく、ドッグランや敷地内を流れる沢の横には、今はやりのサウナも作る予定です。

最近の世界情勢によりキャンプ場を作るための部材、木材から機械部品まで、価格が高騰しており、当初の計画よりもいくらかサイズダウンを図っていますが、北海道の自然を楽しめる場所にしたいと思いますので、是非北海道に来た際にはお立ち寄りください。


十勝ワッカの森キャンプ場
金子左千夫氏(サブキャプテン)

プロフィール

  • 年齢 47歳
  • 出身地 岩見沢市
  • 前職 重機オペレーター

今後の目標 ドームの増設、キャビンを新設、レストラン新設し、たくさんの方に来て頂き、山の素晴らしさを知って頂きたいです。