2022年コールマンジャパンオンライン新製品展示会

2022年コールマン オンライン新製品展示会

2021年9月1日~9月14日にかけて、アウトドア関連小売販売店バイヤーや報道関係者向けに2022年 コールマン 新製品展示会が開催された。残念ながらコロナ感染症対策として今回もオンライン開催となったが、その様子を報告したい。

コールマン2022年の目標は「キャンプ文化を定着させる」

今回コールマンでは2022年の目標を「日本にキャンプ文化を定着させる」として、それを実現するための新製品群は「分かりやすい製品開発と説明発表」としている。

  • あつかいやすい製品
  • 分かりやすい製品マニュアル

重点的に注力する2022年の新製品は大きく2つの方向性で発表された。一方がソロ及びデュオキャンパー、もう片方をファミリーキャンパーとしているが、上記の事から分かる通り、いづれもキャンプ人口を広げるための入門、エントリーモデルとなっている。
そうは言っても機能性重視であり、これまでキャンプに慣れてきた層にとっても、準備に手間取るようなことに時間を奪われず、より「キャンプで過ごす時間そのもの」を充実できそうだ。


シングル・グループキャンパー 「ダウンサイジング、コンパクト化を追求」

スマートソロキャンプ

最重要ターゲットとして、彼らにソロキャンプを「より簡単で気軽に楽しんでもらう」ことに注力。SNSなどのメディアに刺激されてキャンプをはじめたい独身層を中心に、「長く続くかわからないけどはじめたい」「一人の時間がほしい」という心理にアプローチをしていく。

新製品開発キーワードは「コンパクトギア」として、より製品のダウンサイジングに取り組む

「車を所有していない」「部屋が広くない」という方のキャンプ参入の障害を取り除く製品ラインナップ。

デュオキャンプ

こどものいない夫婦やカップル、気のあう仲間とゆったり少人数でキャンプする層をターゲットにしたラインナップ。

コミュニケーションワードは「焚き火に癒され、美味しいご飯を味わう。贅沢な時間を過ごそう」
「キャンプ=友人とのBBQや焚き火」がこの層に定着しつつある事から、焚き火やBBQに使う製品もダウンサイジング化をはかりコンパクトなセットにまとめている。

ファミリーキャンプビギナー

サマーファミリーキャンプ

これからのキャンプ人口拡大を牽引するのはファミリーキャンプと捉え、夏休みの需要拡大を見越してこれまでの「ダークルームテント」を進化させ、より夏の暑さ対策に力を入れている。

新製品開発コンセプトは「クーリングギア」

パークキャンプ

つぎのファミリーキャンプビギナーを想定、キャンプデビューを目指すママたちをターゲットにした新製品ラインナップとしている。

コミュニケーションワードは「都会の中でも自然を感じてリラックス。ママ目線のお手軽アウトドア」とし、ママ友のピクニックの延長をシチュエーションとして想定している。
その他にチェアリング人気を意識したグラウンドチェアをラインナップ

おうちキャンプ

コミュニケーションワードは「日常生活にアウトドアを。おうちでキャンプを楽しもう」
家のインテリアにもマッチし、外でもおうちでも兼用できる「多機能でシンプルなデザイン」に

SDGsの取り組み

MFYR=MOVEMENT FOR YOUR RIGHT(やむえず廃棄品となっていた製品をアップサイクルし、新たな価値を与える取り組み)を2021年6月より行なっている。

コールマンジャパンではユーザーに永く愛用してもらうためにプロダクトセンターを置き修理サポート体制を充実させ廃盤品などパーツも一定期間保持している。その他、返品の再生によるアウトレット販売でも廃棄品の抑制や廃棄品のアップサイクル化による環境負荷低減などSDGsの取り組みも加速している。

取材:日本オートキャンプ