地元の人が安心していける場所に

西富士オートキャンプ場(静岡県富士宮市)

コロナ禍で営業するため、静岡県の西富士オートキャンプ場では、この夏は利用者を地元だけに絞って営業しました。その結果は。

キャンプ場のある朝霧高原は沢山のキャンプ場が集まる場所。例年、特に夏は東京圏の利用者が多くを占める。しかしコロナ禍により、夏前には他県ナンバーが訪れることで、地元からキャンプ場の風当たりが強くなっていた。オーナーの橘高啓さんは、この状況では営業していくことが難しいと判断し、利用者が大きく減少するのを覚悟して静岡県在住の人に限定することにした。予約していた地元以外の地域の人には、地元で他県ナンバーがいろいろ言われていることなど状況を説明し、今までのリピーターも含めて、県外の予約者をキャンセルにしてもらった。

大きなマイナスを覚悟しての決断だったが、結果は地元の人で賑わうことに。

静岡県はキャンプ場も多く、またキャンパーも多い地域。地元の人としては、県外ナンバーのいるところには行きたくない。
「地元の人が安心して泊まれるキャンプ場」というニーズに合致したという。

地元限定にすることで、キャンプ場に家が近く、今まで以上にリピート率が上がったことや、地元富士宮市のクーポンを使えるようにしたことで、より地元の人が利用しやすくなり、プラスにつながった。

 オーナーの橘高さんは「私はもともとの地域の人間ではないのですが、今回のことで、遠くの地域の利用者だけでなく地元に人にも利用してもらえるようなキャンプ場にして行きたい。キャンプ場はコテージも多いので、これからはGo Toキャンぺーンの効果に期待したい」と話す。

西富士オートキャンプ場オーナー 橋高啓氏