「サウナーの情報源「SNS」の活用方法!」

「サウナーの情報源「SNS」の活用方法!」

〜「サウナをキャンプ場で作る新たな魅力とは!?」その5〜

キヤンプ場オーナーの皆様、こんにちは!
私は島根県飯南町にて「Sauna park camp Morinosu」を運営し、屋外向けサウナ「キュービックサウナKAMIARI」の製造販売をしている、株式会社LAUTの鈴木と申します。
先月に引き続き、「キャンプ場におけるサウナ導入の魅力」についてお話したく思います。

過去4回にわたりサウナとキャンプ場の親和性、そして導入がもたらす変化や売上アップについてお話ししてきました。
今回は題して「サウナーの情報源「SNS」の活用方法!」についてです。

◾️SNSの情報力が重要視されている時代

過去のコラムでサウナに来る若年層の中には「グループ(団体)」での利用も盛んになってきているとお話ししましたが、インターネットでのサウナ調査では実に6割以上の方が「複数人で行く」と回答していた結果となっておりました。
ソロキャンプなどのワードが流行っているなか、サウナは逆行して複数人でいきサウナの良さを分かち合うというのが、若者の中で一つの文化となっております。
では彼らはどこで仲間と出会い、どのようにサウナを調べ現地にいくのでしょうか?
答えはSNSです。社会人になって友達を作る場所として職場につついて二位に君臨するのがSNS。
そしてサウナ情報をもとめる媒体として50%以上という結果になっております。
それだけSNSの情報力が重要視されているのです。

個々のサウナ愛好家もしくは興味ある方が、SNSを通じグループやコミュニティを作り、その中でどこのサウナに行こうかと
サウナ情報をSNSでもとめる。それに合わせて施設でもSNSでの情報配信を強化していく必要があります。
それにより、新しい施設の情報やおすすめのサウナ体験が簡単に共有され、貴重な交流が生まれるという良いスパイラルが生まれるのです。

◾️どのようにSNSを運用すればよいのでしょうか?

では、どのようにSNSを運用すればよいのでしょうか?具体的にサウナに関する情報は、ハッシュタグ(#)で簡単に検索できます。
利用者は気になるキーワードを使って、最新のトレンドやおすすめの場所を発見します。

#サウナ好き #ロウリュウ #トトノウ #おすすめサウナ #アウフグース

ここでは事前にサウナの専門用語も勉強していただき、現地の魅力をダイレクトにハッシュタグに入れられるような単語を見つけてみてください。
最近は女子の利用も急増しているので 「#女子サウナ #サウナで綺麗に」など女子受けするハッシュタグも効果あります。
そして次のステップとしてはそれをどのように効果的にサポートするのかです。
よくSNSは運用が重要といわれております。もちろんそれぞれのSNSのアカウントを作るだけで勝手にお客様に対して宣伝してくれるものではありません。
いかにそれらを顧客や興味ある方々にアプローチするかが重要です。
そのような中、最初に実施いただきたいのが従業員と既存顧客への共有です。
一般人を対象としたフォロワー数調査では100人~1000人という規模が一番多かった結果があります。
逆に言うとほとんどの人が最低100人のつながりを持っているのです。

そこでまずSNSアカウントを作成し、従業員や既存顧客にあたる身近な人たちに対して開設の告知とフォローを促します。
またできればそこで来場につながった際の割引や特典などつけてあげるとより効果的でしょう。その後は、普通では知りえない情報、知りたくなるような情報を投稿すれば完璧です。

◾️AISASの法則

投稿する話題についてですが、インターネットのマーケティング用語にAISASの法則というものがあります。
これはンターネット環境がある状況での、消費者の購買行動プロセスを表したものです。
AISASとは以下の5つの頭文字を取って名付けられています。
・Attention(注目・認知) ・Interest(興味・関心) ・Search(検索) ・Action(行動) ・Share(共有)これに従って言うとユニークな投稿をすることで、注目され、興味がわき、さらに細かな情報を見て、「いいね」ボタンなどを押す行動を起こし、さらにそれらを共有するという流れです。言い換えれば「周りに言いたくて仕方ない」というほどの情報を上げることができれば、それらは即座に集客につながります。

◾️SNSの使い方は情報配信だけではありません。

フォロワーとのコミュニケーションにも使えます。
イベントの情報や特典など発信することで、他のサウナーたちとの交流にもつながり、新たな発見をすることもできるのです。
また中にはサウナの専門家や有名な愛好者などもいますのでそれらのアカウントをフォローすることで、
さらなる情報発信の強化や新規フォロワーを繋げることにもなります。

最後に私たちがSNSを通じて実施したイベントを簡単にご紹介します。
SNSの中には「インフルエンサー」と呼ばれ、とても多くのフォロワーを持ち強い影響力を持つ方々がおります。
弊社が運営する島根県飯南町「Sauna park camp Morinosu」では2023年の秋に「SNSクリエイターズコンテスト」を企画実施いたしました。
これは全国のインフルエンサーに対して「動画制作&情報発信」を行ってもらい、そのクオリティを競い賞金を提供するものです。
幸い、全国(一部海外)から多くの方々が参加され大変盛況に実施することができました。
SNSではオンラインの中だけではなく、リアルとのシナジーを生むことも重要です。
リアルのイベントを実施することで、それが取り上げられ、SNSの中でさらなる注目を浴びることもできるのです。

「Sauna park camp Morinosu」インスタグラム

今までSNSは使ったことのないというオーナー様でも是非一度チャレンジしてみてください。
なお、弊社ではそれぞれの専門家もおりますので、屋外向けサウナの設置以外にも、運用などのオペレーションやSNSを含む媒体告知、安全保守などサウナに関する多岐にわたるご相談を受け付けております。
本日も拝読ありがとうございました。次回は、「リピートにつながるアクションとは」として現場での運用方法をご紹介します。

〈これまでの掲載〉


(執筆者プロフィール)
鈴木 邦裕(CUBIC PLANNING LAUT東京支社)

外資系レストランのエージェントセールスからキッザニアの開業、旅行会社のシステム運営まで幅広く観光業界に長年従事。
コロナ禍を乗り越えてLautの一員としてサウナ事業に参画。全国のサウナを巡りながら、ホテルやキャンプ場へサウナの提案をし観光業の未来を探求。

【SAUNA PARK CAMP MORINOSU オフィシャルサイト】
https://morinosusauna.my.canva.site/