「第2回いばらきアウトドアビジネスマッチング」潜入レポート

新しいアウトドアビジネスが起こる!?
茨城県内の企業同士を繋げる「第2回いばらきアウトドアビジネスマッチング」が開催

2023年12月13日に、茨城県水戸市民会館で開催された「第2回いばらきアウトドアビジネスマッチング」。茨城県内のアウトドア事業者と、アウトドア事業への参入に興味を持つ民間企業、自治体を繋げるマッチングイベントで、78社と8自治体が参加。

茨城県内における稼げる観光地の創出やアウトドアによる観光誘客の促進をねらいとして、アウトドア事業に関心のある企業同士を繋げる機会を創出。2022年度に初めて開催され、今回で2回目。
主催は茨城県営業戦略部観光物産課で、運営は国内最大級のキャンプ場検索・予約サービス「なっぷ」の運営や、関連会社によるキャンプ場運営ノウハウ等を活かし、アウトドアレジャーによる地域活性化コンサルティング等を行う株式会社R.project(本社:千葉県安房郡鋸南町、代表取締役:丹埜倫)。

アウトドアアクティビティ業者やキャンプ場、アウトドア向けイベントの運営事業者、BBQ食材を取り扱う事業者など、アウトドアシーンを専門とした企業をはじめ、マウンテンバイクの競技大会の運営、ヘアサロン、乗馬クラブ、設備設計を行う企業など、バラエティに富んだ民間企業がマッチング機会を求めて集結。

キャンプ場を経営する参加者のひとりは「キャンプ場でのイベントの企画・運営をお願いできる企業を探しに来ました。少ない人員で運営しているため、イベントがしたくてもなかなかできない。通常業務の最中に伝手を探すのもひと苦労なので、こういう機会があるのはありがたいですね。」と話す。

各出展ブースはもちろん、会場内に設けられたフリースペースを使用しての積極的な商談、マッチングが随所で見られた。

主催の茨城県営業戦略部観光物産課目黒氏によれば、「第1回目の反響を受けて、昨年度よりも出展企業ブースの募集を増やしたが、お陰様で満場。今回は昨年度に比べて、遊休地・施設の利活用を考えている自治体からの問合せが多く、検討材料の収集や民間事業者との繋がりを求めて来場されているようです。また、県内のアウトドア事業者の方々、出展企業の方々共に様々なビジネスチャンスを模索していらっしゃるようで、昨年に続いてアウトドアへの関心の高さを実感しています。」とのこと。

昨年度行われた第1回いばらきアウトドアビジネスマッチングでは、キャンプ場とキャンピングカーを取り扱う企業のマッチングや、アウトドアアクティビティを提供する民間企業と映像制作業者のマッチングなど、実際に繋がった事例も。

「県内には海・山・川・湖と非常に豊かなフィールドがたくさんあります。その魅力を伝えるためには、継続可能な事業、これまでにない新たな活用方法が必要不可欠。異業種間の交流、協業によって、茨城をより魅力的なアウトドアフィールドにする新しいサービスやコンテンツが生まれることを期待しています」(目黒氏)


(取材レポート)
山口健壱(Flaky Design Works)
著書:キャンプのあやしいルール真相解明(三才ブックス)
https://sansaibooks.stores.jp/items/622e90e7688c4415b0e09705
ポートフォリオ/仕事歴
https://note.com/campfreek/n/n4e33e9c2b935