JACオートキャンプ指導者が顧問をする高校アウトドア部の活動を報告

JACオートキャンプ指導者が顧問をする高校アウトドア部の活動を報告

高校教諭でアウトドア部顧問をしているJACオートキャンプ指導者からコロナ禍のアウトドア部の活動の様子を報告いただいた。今回は、JAC関東主催のイベントである「第13回 JAC関東の集い」に、ボランティアスタッフとして参加させていただいた。新型コロナウイルス感染症の蔓延以来、実に2年半ぶりとなる宿泊キャンプとなった。当日の模様を、レポートとしてお届けする。

 私が顧問を務めているアウトドア部では、現在高校1年生14名、高校2年生18名の計32名で活動しています。1年生の体験入部期間が終わり、いよいよ本入部。今年も多くの部員に恵まれ、これまで以上に活動の幅を広げることが可能になった。これまでは、様々なアウトドア活動を通じて体力の錬成や、シーズンスポーツの体験などで、教育的活動としてのアウトドアではありませんでした。しかし、このコロナ禍で活動をするにあたり、「衛生的に守られた、最高に楽しめる」アウトドア活動を考え、部員たちと一緒になり、実践しています。

 今回は、JAC関東主催のイベントである「第13回 JAC関東の集い」にボランティアスタッフとして参加させていただいた。参加した2年生も、入部以来初となる宿泊キャンプに心を躍らせているようだった(これまでは全てデイキャンプとして実施していた)。今回、県外での宿泊キャンプということで、新しい発見や感動などもあったようだ。今回参加した2年生の3人は、部員数が多くなったアウトドア部で、今後主軸となって部活動を動かしていく存在である。リーダーシップを発揮し、今後のアウトドア部に何かしらの良い影響をもたらしてくれることを切に期待する。
イベントの参加を快く承諾してくれたJAC関東 代表の松本洋之介様をはじめ、朝霧高原オートキャンプ場管理人の赤池信敏様、及び初参加の私たちにも温かく接して下さった会員の皆様に、深く御礼申し上げます。

報告:坂本皓正(公認オートキャンプインストラクター)


JAC関東の集いに参加して学んだこと

武蔵越生高等学校 アウトドア部
顧問 坂本皓正(公認オートキャンプインストラクター)
部長 高等学校2年7組 稲場碧希

2022年5月21日、朝霧高原オートキャンプ場で開催されたJAC関東の集いに、武蔵越生高等学校アウトドア部がボランティアで参加しました。

 今回訪れたキャンプ場は、お手洗いや炊飯場など設備が整っており快適に過ごすことができました。また、お昼の時間帯にはパンの移動販売がいらっしゃって、雨にもかかわらず多くのお客さんで賑わっていました。

 このイベントでは、お宝探し大会やロープワーク教室・火器相談コーナー、ダッジオーブン料理、焚き火トーク(ビンゴ大会)が行われました。

 お宝探しゲームでは、中学生以下のお子様が対象で決められた範囲からお宝を探し、自分がほしいお菓子と交換するというゲームです。20個のお菓子が隠されており、9名の方達が参加をしてくれました。私達は景品交換のお手伝いをしました。子どもたちが一生懸命にお宝を探しお菓子を選んでいる姿は見ていて愛おしく感じました。運営の方のご好意でお手伝いが終わったあと私達にも宝探しをさせていただきました。

 ロープワーク教室は、基本ロープワークなどを学ぶことが出来ました。ロープワークを体験しました。こういったことにほとんど触れてこなかったのでとても新鮮で楽しかったです。教わった結び方はもやい結びと巻き結び、そして自在結びです。もやい結びはどこから引っ張っても解けないので、救助されるときにつかえると教えてもらいました。巻き結びは緩むと解けてしまうのでハンモックのようなロープが緩むものには向いておらず、常に張っているテントやタープに向いているそうです。自在結びはその名の通り長さを自在に変えられるので、こちらもテントの設営に便利です。

 BBQハウスで簡単ポテサラ・キッシュや溺れタコと牛すじのルチアーノ、ミートローフの3品の料理の披露が行われ、どれも美味しくてキャンプグッズで作ったとは思えないほどの出来だなと思いました。炭火の上で作っているので火の加減が難しそうでした。料理は自分でアレンジができるので、今後キャンプをするときには、部員のみんなで作ってみたいと思いました。

 ビンゴ大会では、参加者全員が楽しくでき、景品の豪華さに驚いていました。私達もそれに参加し、寝袋を景品でいただきました。ちなみに先生は、メスティンをゲットしていました。これから先の部活動で使わせていただこうと思います。

 デイキャンプとの違いは、圧倒的に「時間の余裕さ」です。今までは暗がりの中、撤収作業を行うことが当たり前でした。1日目は雨でしたが、2日目は晴れ。暖かな陽の光でテントを乾かし、視界が暗闇に遮られることもないという今までで一番楽な撤収作業でした。

 撤収時間に追われる、という焦燥感がないところがこれまでとの最大の違いです。良い意味で、「誰かがリーダーシップをとって全体で協力して片付けなければ終わらなかった」デイキャンプでしたが、今回を振り返れば、悪い意味で、「ゆったりした空間の中だと、もっと手伝えることや動けることがあった」宿泊キャンプでありました。

 こうした状況の中でも、しっかりと自分に何ができるのかを考えて、率先して動かなければならないことは、どんなキャンプでも同じです。スタッフとしてボランティアで参加させていただいた2日間で、設営・撤収作業、食事の準備、子供向けイベントの手伝いなど、様々な場面でそれらを痛感しました。

 夏休みには様々なキャンプ場に訪問する予定です。計画の立て方、時間の使い方、今回学んだことを忘れず生かし、更に楽しいキャンプを行うために努めていきます。

報告:2022年6月7日
文責:稲場碧希、森楓音、澁谷杏奈