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ac1604
( 3 ) 2016年(平成28年)4月15日第242号 グラマラス(glamorous)とキャンピング(camping)をかけ合わせた造語、グランピング。キャンプ場だけでなく、ホテルを運営するところでも展開するようになっていることから、ここ数年で急激に知名度をあげている。そんなグランピングについて、同分野の製品をリースするメーカー担当者やキャンプ場運営者によるトークライブがおこなわれた。 「グランピングが注目を浴びるようになってから、ものを持たずに観光や料理を楽しみに来場する人が増えた」というリアルな話や、「毎週取材やイベントが入るようになり、集客につながるきっかけになっている」という盛り上がりをみせる話があがった。グランピングが話題となったことで最近は、企業研修や結婚式でキャンプ場を利用する人たちも増え、今までとは違った、新しいキャンプ場の利用方法が注目を集めている。国内では、約20年前から、グランピングスタイルのキャンプ場が開発されていたのだが、今まで自分たちがしてきたことがグランピングだったと気づいていなかった、そんな言葉が無かったという興味深い話しも飛び出した。今後アウトドアへの関心が高まるようになったという点で、より目が離せない分野となりそうだ。トークイベント01トークイベント02PICAの初島アイランドリゾートブースではグランピング施設でも使っている大型テントを設置。テント内には実際の装飾も用意してあり、女性を中心にグランピングに興味をもつ人で賑わった大人はトレイルを歩こう。こどもは森でたくましくなろう。https://toyota.eco-inst.jp白山国立公園大白川・白水湖 2011年3月11日の東日本大震災が起きて5年。被災にあい仮設住宅の場となった陸前高田市のキャンプ場や、風評被害にあった福島県、栃木県のキャンプ場の各担当者をゲストに、5年が経った被災地の現状を話すトークライブがおこなわれた。被曝を心配して来場者数が激減したことや、現実として食料不足になったこと、芸能人やボランティアの人が多く来て応援してくれたことなど、生の声を来場者に届けた。「元の状態に戻るまで、あと5年は要するだろう」という話が出つつも、今後の取り組みや将来の展望を紹介。前向きに話すゲストに、会場からは拍手があがった。被災地のキャンプ場からの生の声日本スタイルのグランピングをリードする5人衆が語る今までとこれから三原ゆかり(みはら ゆかり)プロフィール宮崎県出身。社会人を経験後、専門学校で自然環境について学ぶ。卒業後は石川県白山自然保護センターに12年間勤務し、野生生物調査や、白山国立公園の登山道や自然案内などを担当した。2004年にトヨタ白川郷自然學校に採用され、現在にいたる。 白川郷の2015年ウインターシーズンは、雪が少ない年になりました。このため3月の下旬には地面が見えている場所が多く、二十四節季「清明」を迎えたこの頃では、草木の芽ぶきや開花が始まっています。 いつもだと4月いっぱいは雪で覆われている所でも、今年は春の訪れが早く、もう草花が顔を出してかわいい花を咲かせ、チョウたちも飛び始めています。 白川郷で春の訪れを知らせてくれるものは、やはり花でしょう。私たちが一番注目しているのはマルバマンサクやダンコウバイ。今年の初記録は3月8日でした。前年に比べると2週間くらい早くなっています。ここから続々と春を知らせる鳥のさえずりやお花の情報が飛び込んできて、生き物たちが躍動する季節が到来したのをひしひしと感じています。 白川郷の野山では日当たりの良い所から春の草花が、まるで共演しているかのように一斉に咲き誇ります。名前を紹介すると、キクザキイチゲ、ニリンソウ、カタクリ、ショウジョウバカマ、何種類ものスミレたち、ミヤマキケマン、サンカヨウなどなど。白や紫、ピンクや黄色と本当に色とりどりです。 これからの外出は、楽しいことがたくさん待っています。特に自然が豊かな白川郷ではお楽しみは多くあります。近くのミズバショウ園地にでかければ、清らかな雪解け水が流れる小川のせせらぎを聞きながら、白いミズバショウの姿が見渡せるでしょう中をのぞくと小さな花がたくさん咲いています。帰りの道際では、雪が解けた所にフキノトウやツクシが顔をだしています。ドライブのついでに、春の恵みを少しいただいて夜ごはんの一品に、なんて楽しみもあります。山菜シーズンは、このあとすぐにやってきます。 草花たちが咲いていくと、次には樹木の花も咲き始めます。サクラの開花は白川郷ではゴールデンウィーク前後ですが、今年は早まるのではと予想しています。花の草や樹木の開花は6月中旬まで色々な種類が続きます。その頃には山肌も新緑で美しい緑に染まっていることでしょう。 春は五感で楽しめるシーズン。ちょっと遠出をして、花の咲く野山へ行ってみませんか。車から降りて、やわらかな日差しをあびながら、鳥のさえずりに耳をかたむけ、かわいい花たちを愛でながら、深呼吸身をしてみましょう。きっと身も心も癒されますよ。トヨタ白川郷自然學校 プログラム研究所三原ゆかり白川郷に、春が来た!